2017年 ベストオブ分売&ワーストオブ分売

2017年は133件の分売が実施され、2013年には及びませんが過去最高水準の実施件数でした。
今年も例によって中の人の主観が一切入らない、機械的手法でランキングを発表します。
正直今年は年末まで目立つワースト案件が全然なくてつまらない結果を想定してましたが、やっぱり何か起こるものです。

利益額(損失額)×枚数(単元株数)の総額=総利益をベスト・ワースト分売の評価基準としています。
例年通り比較対象は分売日当日の始値ではなく終値で評価しています。

ベストオブ分売

順位 日付 コード 銘柄名 分売数量 分売価格 当日終値 単元利益 総利益(万)
1位 2/23 6406 フジテック 18,350 1,244 1,296 +5,200 +9,542
2位 11/17 6539 MS-Japan 1,500 4,748 5,190 +44,200 +6,630
3位 11/21 4792 山田コンサルティンググループ 2,200 2,644 2,860 +21,600 +4,752
4位 5/25 6539 MS-Japan 2,000 3,101 3,310 +20,900 +4,180
5位 1/24 6264 マルマエ 2,790 1,218 1,350 +13,200 +3,683
6位 9/15 3963 シンクロ・フード 2,050 1,541 1,720 +17,900 +3,670
7位 2/22 3267 フィル・カンパニー 800 3,986 4,400 +41,400 +3,312
8位 10/3 6538 キャリアインデックス 4,100 1,315 1,386 +7,100 +2,911
9位 12/22 2454 オールアバウト 6,760 1,082 1,118 +3,600 +2,434
10位 11/24 9441 ベルパーク 820 2,908 3,200 +29,200 +2,394

去年は総利益1億に迫る案件はなかったものの、今年はそれに迫る案件がありました。
第1位は総利益9,500万円超のフジテックで、1枚5千円の利益かつ18,000枚もあってかなり配分されやすい案件でした。

最近はこの傾向は薄れましたが、貸借銘柄はとりあえず安定という定石通りの強さを発揮し、割安感のある株価もあって売り一巡後には買い戻し需要もあって安定感ある株価推移でした。

第2位はMS-Japanで、成長性から株価も上場から2倍近くなっており、押し目買い需要もあって大幅高になりました。
ある程度の握力は必要ですが、伸びそうな銘柄の利確は少し引っ張ってみるのも面白そうです。
第4位にも入っており、ベスト銘柄に複数ランクインということからも次があればまた期待できそうですね。

第3位は山田コンサルティンググループ。
前日までに空売りを踏み上げるなどして高騰したものの、さらに上昇するという強さを見せつけてくれました。
利益額の割には分売数量もそこそこあったので、比較的利益に繋げやすかったかと思います。

その他には東証1部指定替えを目的とした分売などが多くランクインしました。
このあたりの銘柄は分売当日も堅調になることが多く、指定替え発表まで持ってみるのも期待値は高そうです。

ワーストオブ分売

順位 日付 コード 銘柄名 分売数量 分売価格 当日終値 単元利益 総利益(万)
1位 11/29 3561 力の源ホールディングス 4,700 2,298 2,158 -14,000 -6,580
2位 12/19 4745 東京個別指導学院 27,000 986 973 -1,300 -3,510
3位 11/15 6832 アオイ電子 1,500 5,294 5,100 -19,400 -2,910
4位 2/16 1712 ダイセキ環境ソリューション 3,200 1,602 1,523 -7,900 -2,528
5位 8/22 3923 ラクス 11,300 1,980 1,959 -2,100 -2,373
6位 12/6 2154 トラスト・テック 5,000 3,493 3,450 -4,300 -2,150
7位 2/28 3066 JBイレブン 1,740 1,358 1,298 -6,000 -1,044
8位 8/30 6405 鈴茂器工 3,000 2,563 2,531 -3,200 -960
9位 3/28 3556 リネットジャパングループ 4,510 1,035 1,017 -1,800 -812
10位 3/28 6757 OSGコーポレーション 2,000 1,033 999 -3,400 -680

2017年ワーストオブ分売は…力の源ホールディングスに決定!

分売発表から空売りを踏み上げながら株価は1,200円台から一時2,700円台までに急騰するなど半ば仕手株。
その後に2,300円台まで下落して分売価格を決定したものの、PER85.4倍、PBR15.1倍とかなり割高な水準です。

株価と出来高が既に天井を付けてから、10億円規模の分売を実施すれば当然需給悪化に拍車がかかります。
寄りでこそはなんとか割れなかったものの、昼休み中にベトナム人不法就労の疑いで豚骨ラーメン「一蘭」に家宅捜索のニュースが入ると、連想売りとザラ場が見れないリーマン組の売りも重なり、引けは分売価格比-6.1%と大幅安でした。

やはり高騰しすぎた分売はいくら貸借銘柄でも需給的に厳しく、基本は手出し無用という教訓でした。
複数配分されていれば一撃数万の損失にもなりうるので、損切りの重要性がよくわかります。

第2位はというと、またもや伝説の某学習塾がやってくれました。
東京個別指導学院事件の余韻冷めやらぬにも関わらず…

前回あれだけ値決めでインチキをしたにも関わらず、渋い割引率で実施して分売割れをした事件を誰も忘れてはいません。

例の事件を知っている方であれば当然ながら警戒心が働き、売り方には見向きもされません。
分売前日の証金残はそれを見越してか、前日比買い越しになるなど需給関係は最悪でした。

今回は-2.5%とごく普通の割引率で素直に初日に実施したにも関わらず、8:50頃から既に大幅な割れ気配に。
結局は無難なところで寄りましたが、寄りでは分売価格比-2.0%と27,000枚の全プレ案件だったこともあって、当然ながらいつも通り全力で申し込んでいると余裕で複数配分されて結構な損になりかねない案件でした。

一度市場の信頼を損ねると次回以降の分売がやりにくくなるから、大株主の皆さんはこういうことはやめましょうね。
そういえば、こんな地雷案件でも売れ残らなかったところを見ると、分売参加者の増加を感じられるところです。

第3位はアオイ電子の総損失-2,900万円超で、寄りは微益が出る案件で悪い銘柄ではなかったのですが、流動性がなさすぎるために後場は処分売りに押されて大幅安でした。

その他の銘柄も地方市場や流動性が低い銘柄は引けにかけて売られる展開となりました。
割安株など底値の堅い銘柄でなければ無理に参加する必要性はなく、流動性リスクの重要さがよくわかります。

利益額ランキング

順位 日付 コード 銘柄名 分売数量 分売価格 当日終値 単元利益 利益率
1位 11/17 6539 MS-Japan 1,500 4,748 5,190 +44,200 +9.3%
2位 2/22 3267 フィル・カンパニー 800 3,986 4,400 +41,400 +10.4%
3位 11/24 9441 ベルパーク 820 2,908 3,200 +29,200 +10.0%
4位 12/14 3452 ビーロット 300 3,632 3,885 +25,300 +7.0%
5位 7/20 4595 ミズホメディー 1,000 2,845 3,070 +22,500 +7.9%
6位 11/21 4792 山田コンサルティンググループ 2,200 2,644 2,860 +21,600 +8.2%
7位 5/25 6539 MS-Japan 2,000 3,101 3,310 +20,900 +6.7%
8位 6/5 9417 スマートバリュー 450 1,966 2,154 +18,800 +9.6%
9位 9/15 3963 シンクロ・フード 2,050 1,541 1,720 +17,900 +11.6%
10位 7/28 6538 キャリアインデックス 500 2,027 2,184 +15,700 +7.7%

利益額ランキングにも前述のMS-Japanがランクインするなど実質的にベスト銘柄といっても差し支えありません。

全般的には、値嵩株で分売数量が1,000枚以下の案件は大きな値幅が狙える鉄板案件と言えそうです。

寄りでは利益が出ていなくても引けにかけて大幅高となる銘柄もあるので、利確タイミングは難しいところです。
ただし中には大幅高で寄ってしまうとそのまま寄り天になる銘柄も時々あるのでご注意を…

損失額ランキング

順位 日付 コード 銘柄名 分売数量 分売価格 当日終値 単元利益 利益率
1位 11/15 6832 アオイ電子 1,500 5,294 5,100 -19,400 -3.7%
2位 11/29 3561 力の源ホールディングス 4,700 2,298 2,158 -14,000 -6.1%
3位 2/16 1712 ダイセキ環境ソリューション 3,200 1,602 1,523 -7,900 -4.9%
4位 2/28 3066 JBイレブン 1,740 1,358 1,298 -6,000 -4.4%
5位 12/1 6533 Orchestra Holdings 650 2,244 2,200 -4,400 -2.0%
6位 12/6 2154 トラスト・テック 5,000 3,493 3,450 -4,300 -1.2%
7位 3/28 6757 OSGコーポレーション 2,000 1,033 999 -3,400 -3.3%
8位 8/30 6405 鈴茂器工 3,000 2,563 2,531 -3,200 -1.2%
9位 6/6 3926 オープンドア 600 3,170 3,140 -3,000 -0.9%
10位 8/25 6048 デザインワン・ジャパン 2,000 1,282 1,261 -2,100 -1.6%

こちらのワーストはアオイ電子で、やはり流動性の薄い値嵩株には注意といった結論です。
損失額ランキングなので値嵩株が上位に入るのは当然ですが、力の源HDはこの位置なので酷さがよくわかります。

第4位のダイセキ環境ソリューションは売り禁銘柄だったため、言わずもがなといった結果です。
第5位のOrchestra Holdingsは、いくら株数が少なくても引け間際の釣り上げ銘柄はやはり手出し無用な銘柄でした。

去年に比べると明らかな地雷案件は減ってるので、適当に申し込んでいてもまだトータルでは利益が出ていた年です。
それに乗じて来年も酷い案件が出てきそうなので、来年も気を引き締めていきましょう!

Copyright © 2015 立会外分売研究所 All Rights Reserved.