アイティメディアの立会外分売分析

なお、当社は2007年4月に東京証券取引所マザーズ市場に上場しましたが、更に社会的な認知度や信用力を高め、企業価値向上を図ることを目的として、東京証券取引所第一部への市場変更の申請を行っております。

ただし、何らかの理由で市場第一部の基準を満たさないと判断された場合には、市場変更が認められない可能性があります。

板は1,000枚、出来高500枚程度と流動性は高い。

分売目的には東証1部上場目的を掲げているが、第5位株主のヤフーの保有株数と分売数量が完全に一致しており、実質的にはそれに乗じた大株主の換金売り目的とみられる。

1部要件は概ね満たしているように思われるので、既に東証への上場申請済みな状況であることから分売実施状況とは関係なく1部承認は遠くないうちにはされるものと思われる。

今期業績は売上高8％増、営業利益11％増と小幅に増益予想になっており、進捗率ではいまひとつだが例年4Q偏重の業績のため前期比で見れば予定どおり着地しそう。

年間配当は10円で利回りは1.4％ほど。株主優待はない。

PER26.3倍、PBR2.90倍の株価は少し割高感がある。

株価はこの2年ほどは600-800円の比較的狭いレンジで取引されているが、材料があると乱高下しやすく安定しない。

650円以下の水準では反発しているためあまり下値の不安はないが、分売数量を考えると上値の重い展開になりそう。