東京個別指導学院の立会外分売分析

銘柄名 4745】 東京個別指導学院
市場 東証1部
信用区分 貸借
実施目的 当社株式の分布状況改善及び流動性向上を図るため。

スケジュール

発表日 2018/03/08 (木)
予定期間 2018/03/15 (木) ~ 2018/03/20 (火)
実施日 2018/03/15 (木)

分売情報

単元株数 100 株 発表日終値 1,403 円
分売枚数 11,400 枚 前日終値 1,162 円
申込上限 100 枚 分売価格 1,127 円
PER 42.59 倍 割引率 -3.01 %
PBR 9.89 倍 発表日比 -19.67 %

株式情報

発行済株数 54,291,435 株 時価総額 61,186 百万円
浮動株数 1,465,869 株 浮動株総額 1,652 百万円
分売株数 2,152,600 株 分売総額 2,426 百万円
前日出来高 546,200 株 出来高/分売数 25.37 %
対株式数比 3.96 % 浮動株比率 2.70 %
対浮動株比 146.85 %
  ※発行済株数は直近四半期末(増資・分割考慮)、浮動株比率は直近四季報掲載値

参加評価

分売評価 D
評価コメント

板・出来高とも500枚以上と流動性は非常に高い。

2017年12月以来3ヶ月ぶり3回目の分売実施となっている。

分売業界の殿堂入り案件で詳細は前回評価およびトップページ下部の特集記事を参照のことだが、2年前の分売で不誠実があったため前回12月は売り方が敬遠した結果、売り需要を支えきれずに2017年のワースト分売2位になっている。

寄りから分売価格-20円で配分数量も多かったとこから、全力で申し込んでいると数万円の損失になったと思われる。

今回も前回の残りで元凶となる創業者の馬場信治氏の残り保有株数全部を売却予定となっている。

12月時点では松井証券で1,251,500株を信用取引で買い建てており、分売での売却にあたって現引したとみられる。

なお、取得資金合計は21億円程度のため発表日終値による計算では9億円程度の売却益が残るものと考えられる。

以前から不自然な買い増しと売却を繰り返しており、いくら創業者と言えども自社の株式を頻繁に売買するのはコンプライアンス上あまり推奨される行為ではない。

PER36.2倍、PBR7.41倍の株価水準は割高感がある。

前回の分売では売り方優位だったが、それで今回は空売りが入りすぎるとまた実施日見送りの可能性もあり、相変わらず分売参加も空売りもどちらも期待値はマイナスか。

不誠実な分売案件が完売する市場にも問題があるので、こういう案件は売れ残ってしかるべきで、利益が出るかどうかという観点は一旦無視して見送りを推奨したい。

3/14追記:

発表日から16%近く下落しているにもかかわらず、3%割引で素直に初日に実施している点だけは評価できる。

おそらくこれまでの悪評を踏まえて、半端なことをすると売れ残るリスクがあることを考慮して最後の分売くらいはまともに実施しようとなったのかもしれない。

出来高はかなり増加しているため捌けなくもないといった状況だが、分売数量の桁が違うため当日まで読めない。

当初ほど酷くないため評価は引き上げるが、割れるかどうかは短期参加者の多さ次第といった状況なのでこの場でのコメントは差し控え、最終的には裏の読み合いで判断したい。

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