セコム上信越の立会外分売分析
銘柄名 | 【4342】 セコム上信越 |
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市場 | 東証2部 |
信用区分 | 信用 |
実施目的 | 当社株式の分布状況の改善及び流動性の向上を図るため |
スケジュール
発表日 | 2018/03/01 (木) |
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予定期間 | 2018/03/08 (木) ~ 2018/03/13 (火) |
実施日 | 2018/03/08 (木) |
分売情報
単元株数 | 100 株 | 発表日終値 | 4,220 円 |
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分売枚数 | 6,800 枚 | 前日終値 | 4,100 円 |
申込上限 | 100 枚 | 分売価格 | 4,018 円 |
PER | 16.64 倍 | 割引率 | -2.00 % |
PBR | 1.16 倍 | 発表日比 | -4.79 % |
株式情報
発行済株数 | 13,109,501 株 | 時価総額 | 52,674 百万円 |
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浮動株数 | 747,242 株 | 浮動株総額 | 3,002 百万円 |
分売株数 | 524,000 株 | 分売総額 | 2,105 百万円 |
前日出来高 | 400 株 | 出来高/分売数 | 0.08 % |
対株式数比 | 4.00 % | 浮動株比率 | 5.70 % |
対浮動株比 | 70.12 % |
参加評価
分売評価 | E | ||
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評価コメント | 板は20枚程度、発表日の出来高は0と著しく流動性がなく、最良気配値も100円近く開いている状況になっている。 筆頭株主は親会社のセコムで50%超を保有しており、そちらからの売却の線は薄いため、おそらくは会長の野沢氏またはその資産管理会社からの売却の可能性が高い。 今期業績は売上高1.1%増、営業利益0.2%増とストックビジネスであるため急速に伸びる業種ではなく毎年微増という感じで今年も最高益を更新する見込みとなっている。 年間配当は80円で利回りは1.9%ほど。株主優待はない。 PER17.8倍、PBR1.26倍の株価水準は市場平均並み。 株価は昨年秋頃からは緩やかに上昇し続けていたが、今年に入ってからは4,200-4,400円のレンジで落ち着いている。 ファンダ・テクニカル面では特に言うことはないが、このような流動性皆無の状況下で20億円超の分売を捌くのは無理というほかなく、ほぼ確実に損が出る案件になりそう。 その割には分売数量も多く、皆が敬遠する案件となるため数年ぶりの売れ残り案件で満額配分となる可能性もある。 過大な配分があると寄りの投げ売りも出やすいため、悪循環でさらに寄り付きの株価はひどい展開になりそう。 おそらくは売出で処分しようとしてもあまりの流動性の無さに公正な値決めができず、顧客に勧誘できないため引き受けてくれる主幹事もいないのではないかと推察される。 相当な誠意ある割引率でなければ問答無用で見送りたい。 3/7追記: 分売前日にはなんと1回の約定しなかく、売り気配での約定で終わっているにも関わらず割引率は非常に渋い。 最良気配値だけで2%近く開いていることから、実質的なディスカウントは皆無に近く誠意がまったく感じられない。 分売数量が仮に1/10でも確実に分売価格割れになる案件で、むしろどれだけの申込があるのか興味深い。 言わずもがな問答無用の見送りで、どれだけひどい分売結果になるのか今後のために観察することにしたい。 |