東京個別指導学院の立会外分売分析

銘柄名 4745】 東京個別指導学院
市場 東証1部
信用区分 貸借
実施目的 当社株式の分布状況改善及び流動性向上を図るため。

スケジュール

発表日 2017/12/11 (月)
予定期間 2017/12/19 (火) ~ 2017/12/22 (金)
実施日 2017/12/19 (火)

分売情報

単元株数 100 株 発表日終値 1,105 円
分売枚数 27,300 枚 前日終値 1,011 円
申込上限 50 枚 分売価格 986 円
PER 48.73 倍 割引率 -2.47 %
PBR 6.06 倍 発表日比 -10.77 %

株式情報

発行済株数 54,291,435 株 時価総額 53,531 百万円
浮動株数 1,465,869 株 浮動株総額 1,445 百万円
分売株数 2,700,000 株 分売総額 2,662 百万円
前日出来高 792,200 株 出来高/分売数 29.34 %
対株式数比 4.97 % 浮動株比率 2.70 %
対浮動株比 184.19 %
  ※発行済株数は直近四半期末(増資・分割考慮)、浮動株比率は直近四季報掲載値

参加評価

分売評価 D
評価コメント

板は500枚、出来高3000枚程度と流動性は非常に高い。

2年前にも260万株の分売を実施しており、その際には逆日歩MAXが最終日まで続いた上に4日間見送って予定期間最終日に実施をした挙句、割引率1.5%と史上最低限の割引率で分売を強行した結果、売り方が壊滅状態で分売割れと売主以外誰も得しないという殿堂入り案件となっている。

詳細についてはトップページ下部の特集記事を参照のこと。

前回の分売で創業者の馬場信治氏の保有割合は3%まで下落したが、その後も市場内外で不自然な購入と売却を繰り返しており、6月のピーク時には14.23%まで増加して以降は売却傾向で直近の持分は8.94%まで低下している。

東証規則により1年以内に取得した株式を分売で処分することはできないが、馬場氏が代表を務める資産管理会社は当面買い増していないため、そちらからの売出の可能性はある。

今期業績は売上高5%増、営業利益11%増と小幅な増益予想となっており、下期偏重型の業績のため一概には判断できないが、2Q時点では前期比8倍の営業利益と好調そう。

年間配当は26円で利回りは2.3%ほど。株主優待は株数に応じて割引券の設定はあるが利用価値は低い。

PER31.6倍、PBR6.49倍の株価水準は割高感がある。

株価は7月ごろに1,600円台でダブルトップの天井を付けてからは上記の大株主の売り抜けの効果もあってか11月には900円台まで半年で半値近くにまで下落している。

一旦は1,000円台まで戻してはいるが、発行済株式の5%も浮動株が増えるとその後の上値は重くなりそう。

さすがに今回は何もないとは思うが、前回あれだけのことをやっている以上売り方は敬遠して空売りが入りにくいことを考えると、当然ながら当日の買い戻し需要は少なそう。

どうせまた渋い割引率で実施されるものと思われるので、いくら貸借銘柄でもこの数量をこなすのは無理がありそう。

売り方も買い方も期待値マイナスで得しない案件になりかねないので、ここは当然に見送りすることにしたい。

12/18追記:

発表後はやや売り込まれており、発表日から1割程度下落しているもののまずまずの割引率な点は評価できる。

ある程度は空売りは入っているようだが、証金残では融資残が増えており相対的に売り残はそれほど多くはない。

板は厚いのと節目の1,000円割れの株価は直近3週間の安値圏であるため若干の反発は期待できても上値は重そう。

前回の件があるため名目上は見送り方向としておくが、逆に警戒して即売りの参加者が少ない場合には若干の利益が出る可能性もあり、当日朝の気配で打診で参加もありか。

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