アールシーコアの立会外分売分析

板は100枚程度だが出来高は50枚以下と流動性は低い。

時価総額の関係で東証1部昇格には東証2部を経由する必要があり、その方向性は薄そう。株主数増加の意図もないため、大株主による売却目的ではないかと考えられる。

業績はやや波があるが、EPS100円前後で安定している。

1Q決算は人件費増の影響により四半期では赤字となったものの、例年下期偏重型の業績のため特に問題はなさそう。

毎年増配をしており、最近では配当性向50％程度になっているため年間配当は48円で利回りは4.1％と高配当。

株主優待は割引販売等の設定はあるが、利用価値は低い。

PER10.4倍、PBR1.08倍の株価水準は割安感がある。

株価はここ数年ずっと900-1200円のレンジであまり値動きもなく、現在は高値圏にあるとはいえ、1ヶ月で50円前後しか動くことがなくボラティリティが低く安定している。

3％ディスカウントでもそれなりの値ごろ感は出そう。

高配当で割安感があることと、9月中間配当取りの動きもあることからここからの下値は限定的だと思われる。

貸借銘柄で分売数量少量であることから需給面でも特に不安はなく、安定した利益が見込める案件になりそう。

9/20追記：

分売発表後もそれなりに空売りが入っているが、下値では回もしっかり入っており底堅い値動きになっている。

分売数量も出来高に対して多くないので、安定した利益は出そうなため基本的には参加方針で問題なさそう。

これだけボラティリティが低いということは逆に高値圏では売りも出やすいということであり、分売後の上昇という面ではあまり期待できないかもしれない。