ジャパンエレベーターサービスホールディングスの立会外分売分析

銘柄名 6544】 ジャパンエレベーターサービスホールディングス
市場 東証マザーズ
信用区分 信用
実施目的 当社は、平成29年3月に東京証券取引所マザーズ市場に上場いたしましたが、更に社会的な認知度や信用力を高め、企業価値向上を図ることを目的として東京証券取引所市場第一部への市場変更を目指しております。

今回の立会外分売は、市場第一部への市場変更における形式要件の充足のために株式の流動性向上及び株主数増加並びに株式分布状況の改善を図るものであります。

ただし、形式要件の充足を含め、何らかの理由で市場第一部の基準を満たさないと判断された場合には、市場変更が認められない可能性があります。

スケジュール

発表日 2017/09/08 (金)
予定期間 2017/09/26 (火) ~ 2017/09/29 (金)
実施日 2017/09/26 (火)

分売情報

単元株数 100 株 発表日終値 2,100 円
分売枚数 4,900 枚 前日終値 2,120 円
申込上限 3 枚 分売価格 2,056 円
PER 92.75 倍 割引率 -3.02 %
PBR 10.11 倍 発表日比 -2.10 %

株式情報

発行済株数 10,015,000 株 時価総額 20,591 百万円
浮動株数 851,275 株 浮動株総額 1,750 百万円
分売株数 500,000 株 分売総額 1,028 百万円
前日出来高 104,900 株 出来高/分売数 20.98 %
対株式数比 4.99 % 浮動株比率 8.50 %
対浮動株比 58.74 %
  ※発行済株数は直近四半期末(増資・分割考慮)、浮動株比率は直近四季報掲載値

参加評価

分売評価 D
評価コメント

板は500枚、出来高は1000枚程度と流動性は非常に高い。

2017年3月に東証マザーズに上場しており、東証1部への市場変更を目指して今回の分売実施となっている。

1年ルールにより早くても発表は半年後以降になりそう。

流通株式比率なども基準は満たしているが、2017年3月末現在の株主数は2,221名と1部基準以上だがやや心許ないため、株主数を増加させる目的ではないかと考えられる。

その割には発行済株式の5%は多すぎるので、株価が高値圏のうちに社長保有の株式の売り抜け目的もありそう。

配当額は未定だが、昨年実績と同等と仮定すれば年間8円で利回りは0.4%ほど。株主優待の設定はない。

9月末基準にて1:2の株式分割を予定している。

8月7日に半期及び通期業績を上方修正している。

PER35.0倍、PBR10.2倍の株価水準はやや割高感がある。

株価は上場から右肩上がりのチャートで上場しており、初値890円から現在では2倍近い2000円前後で取引されている。

100円以上平気で動く日もありボラティリティは高い。

出来高は多く流動性は問題ないものの、先日のグローバル社でさえあの状況だったことを踏まえると、その倍の10億円規模の分売は捌ききれるとはとても思えない。

9月優待権利日ということもあり、買い需要がそれほど入りにくいことを踏まえても参加メリットが見当たらないので、基本的には見送り方向で検討しておきたい。

9/25追記:

板はそこそこ厚くなっているものの、この分売数量では需給面では不安が残り、分売価格割れの可能性が高い。

幸いにして9月期は無配のため権利落ち前に急いで売却する動きは鈍そうだが、分割権利日を跨ぐため権利落ち後に半分だけ売却などの売りが出やすい可能性がある。

ここは無難に参加見送り方向としておきたい。

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