スターフライヤーの立会外分売分析

板は100枚、出来高50枚程度と流動性はやや低い。

2022年以来、3年ぶり3回目の分売実施となっている。

なお前回は売れ残りの再実施だったため実質的にには2回目。

コロナ禍後の資本増強をしなければ債務超過という厳しい状況からは脱したが、それでもまだ繰越利益剰余金は水面下にあり今期の欠損填補をもって元に戻った状態といえる。

PER4.36倍の株価水準は表面上はやや割安感がある。

ただし優先株が存在しているため形式的に普通株式の1株純資産はマイナスであり、取得請求権が行使された場合には大幅に普通株式が希薄化することになるため割安とは限らない。

業界的には嵐は過ぎ去った形ではあるが、相変わらず流動性は十分とは言い難くあえて参加するメリットも薄い。

同日実施の東計電算だけの参加で十分ではないだろうか。

5/14追記：

発表日より大幅に売り込まれており、値決め日終値の飛びも含めれば実質的な割引率は5％と値ごろ感がある。

分売価格も先月の暴落時の安値を下回っており、さすがに過去3年の最安値を下回ることまでは想定しづらい。

中身を見るとあまり買える株ではないが、純粋にテクニカル的判断で打診程度に参加を検討してもいいかもしれない。

朝の気配次第ではあるが、売り物が少なければまったく逃げ場なしということはないのではないか。