新日本建設の立会外分売分析

※ザラバ中発表のため、発表日終値は直前約定値

板・出来高ともに500枚以上と流動性は高い。

3月にかけてのこの時期ということで何かしらの政策保有株式の処分売りだと考えられる。

今期業績はほぼ横ばいを見込んでおり、3Q時点でもほぼ前期比通りの推移のため概ね計画通りとみられる。

同日に記念配当3円を含む増配を発表しており、年間配当は56円で利回りは4.1％ほど。株主優待はない。

PER6.46倍、PBR0.70倍の株価水準は一見割安そうに見えるが建設業の業種平均と比べると市場平均並み。

株価は比較的安定しており、直近1年間では1,550±100での狭いレンジでの値動きで底値は1,450円目処か。

貸借銘柄といえども16億円規模となるとさすがに荷が重いのではないか。クイックと同規模とはいえあちらは高配当でなんとかなったが、こちらはそこまでの実需があるかどうか。

他銘柄の2月権利日と被っていることで資金分散はあるかもしれないが、逆に買い需要も分散する可能性がある。

スクロールでさえ前日終値と同値スタートだったことを踏まえると多少はヘッジ前提の参加が無難かもしれない。

2/25追記：

発表日より1割以上下落しての値決めとなっており、年初来安値かつ直近半年の安値以下と一定の値ごろ感がある。

分売価格だと配当利回りも4％超ということと、値決め日での1,400円の攻防戦を見ていると根強い下値需要が覗える。

流動性や空売りもそれなりに入っているため指標的な割安さもあって手堅い案件となるのではないか。

ただやはり2月権利日と被っているため参加層的にいつもより当日中の売り圧力増加は避けられないかもしれない。