Link-Uグループの立会外分売分析
銘柄名 | 【4446】 Link-Uグループ |
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市場 | 東証プライム |
信用区分 | 貸借 |
実施目的 | 当社は、プライム市場における上場維持基準のうち、流通株式時価総額を満たしておりません。
そのため、流通株式時価総額に関する基準の適合に資するべく、当社創業者の一人である山田剛史氏に売却の要請を行い、当社株式の分布状況の改善及び流動性の向上を図り、資本コストを低減させることで企業価値向上につなげることを目的として実施するものです。 資本コストについては、当社株式の流動性が乏しく株式売買高が少ないことにより、流動性リスクプレミアムが高くなることが資本コストを引き上げている重要な要因の一つと考えております。 本分売を通して、流通株式数及び株式売買高を増やすことで、流動性の改善を図り、企業価値の向上を目指します。 |
スケジュール
発表日 | 2024/12/13 (金) |
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予定期間 | 2024/12/23 (月) ~ 2024/12/25 (水) |
実施日 | 2024/12/23 (月) |
分売情報
単元株数 | 100 株 | 発表日終値 | 502 円 |
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分売枚数 | 2,900 枚 | 前日終値 | 396 円 |
申込上限 | 50 枚 | 分売価格 | 384 円 |
PER | 85.71 倍 | 割引率 | -3.03 % |
PBR | 6.44 倍 | 発表日比 | -23.51 % |
株式情報
発行済株数 | 14,172,900 株 | 時価総額 | 5,442 百万円 |
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浮動株数 | - 株 | 浮動株総額 | - 百万円 |
分売株数 | 283,500 株 | 分売総額 | 109 百万円 |
前日出来高 | 209,800 株 | 出来高/分売数 | 74.00 % |
対株式数比 | 2.00 % | 浮動株比率 | - % |
対浮動株比 | - % |
参加評価
分売評価 | C | ||
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評価コメント | 2020年4月以来、4年ぶり3回目の分売実施となっている。 時価総額が71億円足らずしかないのにプライム市場に居座り続けようというのはさすがに傲慢というほかはない。 本当にプライム市場に居座りたいのであれば大盤振る舞いの優待を新設するなどの努力の方向性が間違っている。 共同創業者の山田剛史氏は野村信託銀行と三井住友銀行に金銭消費貸借契約に伴い243万株を担保として差し入れている。 推測ではあるがここ最近の株価下落で返済や追加担保を要求されているのではないかと思われ、上場維持基準充足をダシにして売り抜けたい可能性も十分に否定できない。 今期業績は売上高+44%、営業利益+130%を見込んでいるが、1Q決算では売上こそ伸びているものの営業利益は前年並みかつ最終利益に至っては減益と先行きはやや不透明。 配当は無配で優待もなく、株主還元策に乏しい。 PER15.4倍、PBR2.19倍の株価水準は市場平均並み。 株価は昨年6月の1,300円台を天井として半値八掛け二割引の水準である500円台まで一貫して下落している。 とりあえず貸借銘柄のため短期的な需給については心配なさそうだが、株価が安いため利益については限定的か。 そのままでは上場廃止リスクがあり会社の将来に展望が見えないため、短期勝負に留めて手仕舞いがいいのではないか。 12/20追記: 発表日より20%近く下落しているが、分売価格は年初来安値どころか上場来安値を更新しており値ごろ感はある。 現在の流動性と空売りの入りでは下値リスクは限定的で利益は出るだろうが、利幅についてはあまり期待できない。 なお現在の流通株式時価総額は20億円を割り込んでおり、単純計算では株価を5倍にしなければ上場廃止となる。 一時的には400円くらいまでの反発はするかもしれないが、底値が見えないことから適度に手仕舞いとしない。 |