歯愛メディカルの立会外分売分析
銘柄名 | 【3540】 歯愛メディカル |
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市場 | 東証スタンダード |
信用区分 | 信用 |
実施目的 | スタンダード市場の上場維持基準適合に向け、流通株式比率の改善を目的とするものです。 |
スケジュール
発表日 | 2024/11/18 (月) |
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予定期間 | 2024/11/26 (火) ~ 2024/11/28 (木) |
実施日 | 2024/11/26 (火) |
分売情報
単元株数 | 100 株 | 発表日終値 | 1,095 円 |
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分売枚数 | 56,400 枚 | 前日終値 | 911 円 |
申込上限 | 50 枚 | 分売価格 | 884 円 |
PER | 17.58 倍 | 割引率 | -2.96 % |
PBR | 2.48 倍 | 発表日比 | -19.27 % |
株式情報
発行済株数 | 50,000,000 株 | 時価総額 | 44,200 百万円 |
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浮動株数 | 2,350,000 株 | 浮動株総額 | 2,077 百万円 |
分売株数 | 2,400,000 株 | 分売総額 | 2,122 百万円 |
前日出来高 | 1,706,700 株 | 出来高/分売数 | 71.11 % |
対株式数比 | 4.80 % | 浮動株比率 | 4.70 % |
対浮動株比 | 102.13 % |
参加評価
分売評価 | D | ||
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評価コメント | 板は100枚、出来高300枚程度と流動性はそれなりにある。 上位2名で86%も保有しているため、2023年12月末現在の流通株式比率は12.8%と上場維持基準の25%を下回っている。 今回の分売後でも17.6%程度しかないため、さらに同規模の分売を2回程度は実施しないといけない計算となる。 今期業績はニッセンHDの連結化と物流センター移転費用の計上により売上高+48%、営業利益-21%の増収減益を見込む。 年間配当は未定だが、昨年同様と仮定すると5円で利回りは0.5%ほど。株主優待は12月権利1,000株以上で3,000円相当の株主優待クーポンの設定がある。 なお今期限りで特別利益として47億円の負ののれん発生益が計上されているため、巡航ベースのPERは20~30倍ほど。 そのためPBR2.45倍の株価水準はやや割高感がある。 ただでさえ固定株が9割で浮動株は残り1割以下といった状況下で発行済株式の4.8%もの分売は需給が完全に崩れそう。 分売総額26億円となるとイオン九州に次いで今年3番目の規模となり、これを捌き切るにはかなりの無茶といえる。 この分売数量では相当な流動性向上と高割引率でなければ売れ残りが発生したとしても投げ売り需要に勝てない。 11/25追記: 発表日から2割近く下落しての値決めとなっており、分売価格は8月の暴落時以来の安値と一定の値ごろ感がある。 流動性はそれなりに改善しているが、過去の売出中止など下落しすぎによる前科があるため疑心暗鬼感があった。 イオン九州は7割近く売れ残ったことで同値での寄りとなったが、売れ残りを見越すならば利益が出る可能性はある。 規模感の類似案件としては日本調剤、グリムスなど同様に寄りでは支えきれてもザラバ中では割れるかもしれない。 朝の気配次第での参加判断としたいが、この手の案件は往々にして気配がいいほど参加者が増加して結局利益が出ないというゲーム理論のような展開になりがちである。 |