京極運輸商事の立会外分売分析

2021年9月以来、1年ぶり2回目の分売実施となっている。

ミヨシ油脂と同様に三菱UFJ信託銀行が同株数を保有しており一致していることから同行からの売却と思われる。

今期業績は売上高-3％、営業利益-11％の減益を見込んでおり、2Q時点でも前期比で大差ないため予定通り着地しそう。

年間配当は10円で利回りは1.8％ほど。株主優待は9月権利でクオカード1,000円の設定があり総合利回りは3.0％ほど。

PER16.4倍、PBR0.46倍の株価水準は市場平均並み。

株価は板が厚くないため飛び飛びではあるが、ここ1年ほどは600円台で比較的安定している。

なお前回の分売では値決め日の大引け数分前に謎のお買い上げにより50円近く急騰してからの売り気配ザラバ引けという前科があるため、割引率4％にも関わらず割れている。

当時は仕手株という状況下もあったためさすがに今回は大丈夫かと思われるが、一応警戒だけはしておくこととしたい。

値決めさえまともであれば流動性の改善状況次第では比較的悪くない案件になるのではないかと思われる。

12/5追記：

相変わらず今回も引け際にかけて不自然な買い上げがあり、最良気配に残っているが1万株程度の買い支えが存在した。

そのため表面上は割引率4％となっているが実質的には2-3％といったところではないだろうか。

とはいえ流動性は改善しており600円割れのこの株価水準は半年間の安値以下で一定の値ごろ感はある。

買い需要が明日もあるのであれば一定の利益は見込めるかもしれないが、一応朝の気配を確認してからとしておきたい。