タスキの立会外分売分析
銘柄名 | 【2987】 タスキ |
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市場 | 東証グロース |
信用区分 | 信用 |
実施目的 | 当社は、中長期での成長及び企業価値のさらなる向上のため、プライム市場への市場変更を目指しております。
その一環として当社株式の分布状況の改善及び流動性の向上を図るため実施いたします。 |
スケジュール
発表日 | 2022/05/09 (月) |
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予定期間 | 2022/05/17 (火) ~ 2022/05/19 (木) |
実施日 | 2022/05/17 (火) |
分売情報
単元株数 | 100 株 | 発表日終値 | 794 円 |
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分売枚数 | 4,600 枚 | 前日終値 | 676 円 |
申込上限 | 50 枚 | 分売価格 | 655 円 |
PER | 61.00 倍 | 割引率 | -3.11 % |
PBR | 2.40 倍 | 発表日比 | -17.51 % |
株式情報
発行済株数 | 11,744,000 株 | 時価総額 | 7,692 百万円 |
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浮動株数 | 1,655,904 株 | 浮動株総額 | 1,085 百万円 |
分売株数 | 580,000 株 | 分売総額 | 380 百万円 |
前日出来高 | 586,800 株 | 出来高/分売数 | 101.17 % |
対株式数比 | 4.94 % | 浮動株比率 | 14.10 % |
対浮動株比 | 35.03 % |
参加評価
分売評価 | C | ||
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評価コメント | 2022年2月以来、3ヶ月ぶり3回目の分売実施となっている。 プライム市場を目指してとあるが、直近での時価総額が僅か90億円程度では株価を2倍以上にしてやっと流通株式時価総額100億円という有様で達成はなかなか困難な状況といえる。 前回と同様に創業者で相談役の村上三郎氏からの処分と考えられ、短期で2回目の処分をするための方便に見える。 通期業績予想を上方修正しており、今期は売上高+42%、営業利益+26%の大幅な成長を見込んでいる。 年間配当は28円で利回りは4.2%ほど。株主優待はない。 不動産業のため控えめにみる必要性はあるが、成長性を加味すればPER7.93倍、PBR2.50倍の株価水準はやや割安か。 相変わらずの買い残は60万株弱と減っておらず、11月高値の信用期日を迎える5-6月通過まで上値は重そう。 前回の分売でさえ出来高が分売数量の70%近くあったのに盛大に割れていることを踏まえると十分な警戒は必要。 銘柄としては悪いわけではないが、新興市場の市況が軟調な中であえて需給の悪い銘柄に手を出す理由が乏しい。 過去2回ともに発行済株式の5%近い分売でいずれも割れている点を踏まえると、どうしても慎重姿勢が望ましい。 5/16追記: 発表日より100円近く売り込まれており、分売価格は年初来安値どころか上場来安値以下の価格で値ごろ感がある。 配当利回りも4.2%となっているので一定の実需買いはあるのではないかと思われるが、やはりこれだけの分売数量であれば上値は重くあまり利益が出るとは考えづらい。 前回でさえも出来高は十分あったのに大半はアルゴの見せかけであり、まさにタヌキに化かさされた案件であったところが記憶に新しいが、三度目の正直となるだろうか。 とりあえず新興市場の市況は戻ってきてはいるが、朝の気配を確認しつつ微妙ならば取り消し前提としたい。 |