三京化成の立会外分売分析

銘柄名 8138】 三京化成
市場 東証2部
信用区分 信用
実施目的 一定数量の売却意向があり当社として検討した結果、立会外分売による当社株式の分布状況の改善及び流動性の向上を図るため。

スケジュール

発表日 2022/03/11 (金)
予定期間 2022/03/18 (金) ~ 2022/03/24 (木)
実施日 2022/03/18 (金)

分売情報

単元株数 100 株 発表日終値 3,065 円
分売枚数 600 枚 前日終値 3,215 円
申込上限 6 枚 分売価格 3,103 円
PER 304.42 倍 割引率 -3.48 %
PBR 0.49 倍 発表日比 1.24 %

株式情報

発行済株数 1,560,000 株 時価総額 4,841 百万円
浮動株数 347,880 株 浮動株総額 1,079 百万円
分売株数 43,000 株 分売総額 133 百万円
前日出来高 48,600 株 出来高/分売数 113.02 %
対株式数比 2.76 % 浮動株比率 22.30 %
対浮動株比 12.36 %
  ※発行済株数は直近四半期末(増資・分割考慮)、浮動株比率は直近四季報掲載値

参加評価

分売評価 D
評価コメント

2019年12月以来、2年ぶり3回目の分売実施となっている。

おそらく3月末にかけての持ち合い株式解消の動きだろうが、4万株足らずを分売でしか捌けないと判断したのであろう。

今期業績は売上高+9%、営業利益+188%を見込んでおり、3Q時点での進捗率は91%だが最終利益は減損損失により薄益。

年間配当は85円で利回りは2.8%ほど。株主優待はない。

PER207倍、PBR0.44倍の株価水準は、前述の減損損失を除外しても巡航ベースでPER30倍程度とやはり割安感はない。

出来高がほぼなくチャートの体をなしていないが、株価が3,000-3,200円近辺のレンジで意外と安定はしている。

さすがに発表日とその前日とも出来高ゼロといのはかなり厳しく、最良気配が100円離れている状況では前回のように4%だとしてとしても割引率が焼け石に水ではないだろうか。

なお前回は貸借銘柄(売り禁)だったものの、株主数1,200人未満になったためか貸借銘柄の選定取り消しがされている。

そのためこれではまったく流動性の改善は期待できず、前回よりも出来高が過疎っているのに倍の数量は無理がある。

これだけ浮動株が限られているため安定していた株価も前回の分売後のように買い手不在で崩れる可能性が高い。

業績面も特筆して良くもなく、値嵩株でリスクに見合うメリットも皆無であり、何も考えずに不参加で良さそう。

3/17追記:

株価は発表日より高くなっており、直近チャートでもむしろ高値圏にある状態で分売価格に値ごろ感はまったく無い。

表向きの出来高は増加しているが、ザラバ中はスカスカで後場寄りだけで15,700株出来ているのは不自然すぎる。

なんとなく分売を捌くための仮装売買が疑われ、分売価格以上の買い板が1枚しかない点からしても手出し無用か。

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