かどや製油の立会外分売分析
銘柄名 | 【2612】 かどや製油 |
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市場 | 東証1部 |
信用区分 | 信用 |
実施目的 | 当社は、2021年10月20日開催の取締役会において、スタンダード市場の選択を決議しており、「流通株式比率」についてスタンダード市場の上場維持基準を充たすべく、当社株式の分布状況の改善および流動性の向上を図るため行うものです。 |
スケジュール
発表日 | 2022/02/08 (火) |
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予定期間 | 2022/02/17 (木) ~ 2022/02/22 (火) |
実施日 | 2022/02/17 (木) |
分売情報
単元株数 | 100 株 | 発表日終値 | 4,055 円 |
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分売枚数 | 4,700 枚 | 前日終値 | 3,605 円 |
申込上限 | 50 枚 | 分売価格 | 3,497 円 |
PER | 16.69 倍 | 割引率 | -3.00 % |
PBR | 1.11 倍 | 発表日比 | -13.76 % |
株式情報
発行済株数 | 9,400,000 株 | 時価総額 | 32,872 百万円 |
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浮動株数 | 1,419,400 株 | 浮動株総額 | 4,964 百万円 |
分売株数 | 320,000 株 | 分売総額 | 1,119 百万円 |
前日出来高 | 81,800 株 | 出来高/分売数 | 25.56 % |
対株式数比 | 3.40 % | 浮動株比率 | 15.10 % |
対浮動株比 | 22.54 % |
参加評価
分売評価 | D | ||
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評価コメント | 板は50枚、出来高10枚程度と流動性は非常に低い。 2012年に続き10年ぶり2回目の分売実施となっている。 移行基準日時点における流通株式比率は21.6%であり、東証1部でありながらスタンダード市場の上場維持基準すら達成できていないという状態になっている。 今回の分売で3.4%を放出するとちょうど25%となり条件は充足できるが、被所有分の政策保有株式が多いのは仕方ないものの株式分割など流動性向上策を実施してほしいところ。 同日に通期業績予想と年間配当を上方修正しており、今期は売上高+2%、営業利益+9%と原料高にも関わらず価格転嫁が奏功して増益予想を見込んでいる。 PER12.5倍、PBR1.11倍の株価水準は市場平均並み。 年間配当は100円で利回りは2.5%ほど。株主優待として3月権利で自社製品(ごま油等)1,500円分の設定がある。 株価は4,000円近辺のかなり狭いレンジで推移しているが、これだけ一気に浮動株が増えると下抜けリスクがある。 いくらなんでもこの流動性で値嵩株の12億円の分売というのは無理がある。直近の市況では吸収金額10億円にも満たないIPOが公募割れしている状態ではとても捌ける案件ではない。 あれだけ流動性があって割安だったシー・エス・ランバーの翌日以降が割れているということを踏まえても、塩漬けにしたくなければ手出し無用な案件ではないか。 2/16追記: 発表日より10%以上売り込まれており、分売価格はコロナショック最中の安値圏で一定の値ごろ感はある。 ただやはり分売総額10億円規模で値嵩株となると過大感は否めず、売れ残りが発生しない限りは厳しいと思われる。 一応朝の気配だけを確認してはおきたいが、良くて同値近辺での寄り付きで手数料負けがいいところではないか。 |