中越パルプ工業の立会外分売分析

銘柄名 3877】 中越パルプ工業
市場 東証1部
信用区分 貸借
実施目的 当社は、本日開催の取締役会におきまして、新市場区分として「プライム市場」に申請することを決議しておりますが、プライム市場の上場維持基準のうち、流通株式時価総額の基準を充たしておりません。

流通株式時価総額の構成要素である流通株式比率をアップすることにより、流通株式時価総額の基準を早期に達成すること、ならびに当社株式の分布状況の改善や流動性の向上を図ることを目的として行うものであります。

スケジュール

発表日 2021/11/26 (金)
予定期間 2021/12/07 (火) ~ 2021/12/10 (金)
実施日 2021/12/07 (火)

分売情報

単元株数 100 株 発表日終値 1,102 円
分売枚数 6,900 枚 前日終値 1,017 円
申込上限 30 枚 分売価格 986 円
PER 26.12 倍 割引率 -3.05 %
PBR 0.26 倍 発表日比 -10.53 %

株式情報

発行済株数 13,354,688 株 時価総額 13,168 百万円
浮動株数 2,617,519 株 浮動株総額 2,581 百万円
分売株数 290,400 株 分売総額 286 百万円
前日出来高 430,200 株 出来高/分売数 148.14 %
対株式数比 2.17 % 浮動株比率 19.60 %
対浮動株比 11.09 %
  ※発行済株数は直近四半期末(増資・分割考慮)、浮動株比率は直近四季報掲載値

参加評価

分売評価 B
評価コメント

プライム市場への上場申請のため流通株式時価総額の充足目的ではあるが、そもそも時価総額が140億円足らずしかない。

さらに株主構成が流通株式から除外される対象の持ち合い株式で4割近くを占めているため高く見積もっても現状の流通株式比率80%足らずでは焼け石に水の分売ではないか。

流通株式を増やそうとすると需給で売られることも踏まえると、プライム市場の上場維持はなかなか難しいと思われる。

今期業績は売上高+4%、営業利益は黒字転換を見込んでおり、2Q時点では進捗率67%と概ね順調そうにみえる。

年間配当は40円で利回りは4.1%ほど。株主優待はない。

PER21.0倍、PBR0.30倍の株価水準は市場平均並み。

株価はしばらく1,200-1,300円のレンジ相場だったが、10月頃から下値支持線を下にブレイクして底が見えない。

東証1部の貸借銘柄であるため需給的には問題なさそうだが、底値を見届けるまで持ち続けにくい感じもある。

分売価格が節目の1,000円を下回る水準であれば値ごろ感からも一定の買い需要が期待できるのではないだろうか。

12/6追記:

発表日から大幅に売り込まれており、分売価格は節目の1,000円割れで決まっている点については評価できる。

だが日新の後だけに懸念されていた分売価格を釣り上げる輩の買い上げにより直近安値より高くなってなおかつ空売りも返済されているのはいただけない。

とりあえず一定の利益は出るだろうが、このような値決めが続くと売主しか得しない展開になるため今後の公共の利益のためにできるだけ儲からない案件になるのが望ましい。

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