パシフィックシステムの立会外分売分析

銘柄名 3847】 パシフィックシステム
市場 JASDAQ
信用区分 信用
実施目的 東京証券取引所の市場区分見直しに関して、スタンダード市場における流通株式比率の基準を達成すること、及び当社株式の分布状況の改善および流動性向上を図ることを目的として行うものであります。

スケジュール

発表日 2021/11/24 (水)
予定期間 2021/12/02 (木) ~ 2021/12/06 (月)
実施日 2021/12/02 (木)

分売情報

単元株数 100 株 発表日終値 3,400 円
分売枚数 900 枚 前日終値 3,240 円
申込上限 10 枚 分売価格 3,142 円
PER 22.81 倍 割引率 -3.02 %
PBR 2.19 倍 発表日比 -7.59 %

株式情報

発行済株数 1,480,000 株 時価総額 4,650 百万円
浮動株数 222,000 株 浮動株総額 698 百万円
分売株数 45,000 株 分売総額 141 百万円
前日出来高 1,100 株 出来高/分売数 2.44 %
対株式数比 3.04 % 浮動株比率 15.00 %
対浮動株比 20.27 %
  ※発行済株数は直近四半期末(増資・分割考慮)、浮動株比率は直近四季報掲載値

参加評価

分売評価 D
評価コメント

板・出来高ともに10枚程度と流動性は非常に乏しい。

同日発表のとおりタンダード市場への申請をしているが、親会社の太平洋セメントが69%を握っていることもあって流通株式比率が基準をわずかに満たしていなかった。

この株主構成で無理に親子上場し続けるメリットもなくTOBで完全子会社化してしまったほうがいいのではないか。

今期業績は売上高-5%、営業利益横ばいを見込んでおり、2Q時点での進捗率は37%とまずまず。

年間配当は125円で4.0%ほど。株主優待はない。

PER9.35倍、PBR0.87倍の株価水準は割安感がある。

板がスカスカでチャートの体をなしておらず、出来高がゼロの日も珍しくはないが3,300円前後で推移している。

あまりにも流動性がなさすぎて逃げ場があるかも怪しい。

こんな案件でも余裕で完売してしまうだろうため、さすがにこの案件は無条件で見送り方向でよさそう。

12/1追記:

発表日からいくらか売り込まれてはいるが、分売価格はザラバ引けとなっている影響で買い板を基準とした実質割引率はマイナスとむしろ高値で掴まされる案件となっている。

相変わらず最近は分売だからといって盲目的に参加する層が一定数いるためこれでも完売してしまうと思われる。

同日実施の分売が重なると間違えて申し込むという需要が発生してしまう可能性があり細心の注意を払いたい。

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