京極運輸商事の立会外分売分析

銘柄名 9073】 京極運輸商事
市場 JASDAQ
信用区分 信用
実施目的 一定数量の売却意向があり、当社として検討した結果、当社株式の分布状況改善および流動性向上を目的とするものです。

スケジュール

発表日 2021/09/15 (水)
予定期間 2021/09/22 (水) ~ 2021/09/28 (火)
実施日 2021/09/22 (水)

分売情報

単元株数 100 株 発表日終値 1,064 円
分売枚数 2,000 枚 前日終値 1,029 円
申込上限 45 枚 分売価格 988 円
PER 245.28 倍 割引率 -3.98 %
PBR 1.02 倍 発表日比 -7.14 %

株式情報

発行済株数 3,200,000 株 時価総額 3,162 百万円
浮動株数 182,400 株 浮動株総額 180 百万円
分売株数 148,000 株 分売総額 146 百万円
前日出来高 53,600 株 出来高/分売数 36.22 %
対株式数比 4.62 % 浮動株比率 5.70 %
対浮動株比 81.14 %
  ※発行済株数は直近四半期末(増資・分割考慮)、浮動株比率は直近四季報掲載値

参加評価

分売評価 D
評価コメント

板は200枚、出来高100枚程度と流動性はやや低い。

2021年3月末現在の株主数は258名とスタンダード市場の要件にすら届いていないため、優待を新設したとみられる。

なお有報では法人+金融機関で75%保有していることを踏まえると大半が流通株式に含まれないため、流通株式時価総額についても充足できているのか怪しいところにある。

株数からすると同数を保有する三菱UFJ銀行か同信託銀行からの売却のようだが、株主数増加も必要なのに上限を絞っていないことを考えるとどうしても処分したいとみられる。

年間配当は8円で利回りは0.7%ほど。優待は1年以上保有で1,000円分のクオカードの設定があり総合利回り1.6%ほど。

PER24.5倍、PBR0.81倍の株価水準はPERではやや割高。

7月末の優待新設を受けて元々600円近辺だった株価は4連続ストップ高を付けるなどして一時3倍近くなっている。

その後も半値以下まで下落してから戻すなどもはや優待新設による実需ではなく仕手株化してしまっている。

分売数量の絶対数は少ないとはいえ元から浮動株が15%程度しかない銘柄であるため発行済株式の4.6%でもある程度の需給悪化は避けられないかもしれない。

過去の事例でも仕手株案件はろくなことがなく、利益は出るかもしれないがそれは結果論として見送りが無難そう。

9/21追記:

直前まで1,000円前後で推移していたのに、引け際4分前に明らかに不自然な釣り上げで50円近く買い上げられている。

最後が特別気配のままザラバ引けとなっており、最終約定値と最終気配が異なるという異例の値決めとなっている。

一見すると誠意があるように見えるが、釣り上げ前を基準とすれば実質割引率1.2%足らずとまったく投資妙味がない。

釣り上げでなくても誤発注の可能性もあり、その場合は買い上げられた6,000株が翌日の売り圧力になる可能性もある。

利益が出るかどうかはさておき怪しい案件は手出し無用であり、今後このような不誠実な値決め案件は市場から追放されて然るべきのため今後のために不参加としたい。

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