サイバーセキュリティクラウドの立会外分売分析
銘柄名 | 【4493】 サイバーセキュリティクラウド |
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市場 | 東証マザーズ |
信用区分 | 信用 |
実施目的 | 当社株式の分布状況の改善及び流動性の向上を図ることを目的としております。 |
スケジュール
発表日 | 2020/06/16 (火) |
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予定期間 | 2020/06/24 (水) ~ 2020/07/01 (水) |
実施日 | 2020/06/24 (水) |
分売情報
単元株数 | 100 株 | 発表日終値 | 29,360 円 |
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分売枚数 | 2,000 枚 | 前日終値 | 27,900 円 |
申込上限 | 35 枚 | 分売価格 | 27,063 円 |
PER | 979.16 倍 | 割引率 | -3.00 % |
PBR | 290.78 倍 | 発表日比 | -7.82 % |
株式情報
発行済株数 | 2,319,500 株 | 時価総額 | 62,773 百万円 |
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浮動株数 | - 株 | 浮動株総額 | - 百万円 |
分売株数 | 115,500 株 | 分売総額 | 3,126 百万円 |
前日出来高 | 379,000 株 | 出来高/分売数 | 328.14 % |
対株式数比 | 4.98 % | 浮動株比率 | - % |
対浮動株比 | - % |
参加評価
分売評価 | D | ||
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評価コメント | 板は150枚、出来高1,000枚以上と流動性は高い。 2020年3月に上場しており、分売日が上場から90日となるためロックアップ解除に伴う大株主からの売却とみられる。 データのある過去17年間では1枚の価格では歴代でもっとも高額であり、2005年の住友電装の220万円を遥かに超える。 分売総額33億円も正確なデータはないがトップ10入りは確実でほとんど前例のない異例な案件といえる。 大株主にとってもこの会社の生涯利益を余裕で織り込んでいるいまのうちに全力で処分したいのではなかろうか。 本来はPOで売却すべき規模感だが、このご時世に主幹事SBI証券が募残リスクがあるため断られた可能性もある。 今期業績は売上高+38%、営業利益+24%を見込んでおり1Q時点の進捗率は24%と順調そう。 配当は無配で株主優待もなく株主還元策に乏しい。 PER478倍、PBR312倍の株価は非常に割高すぎる。 上場後は株価は非常に乱高下が荒く、初値から一時4倍超で公募価格の10倍を一瞬付けた2日後には半額になっている。 1日の値動きも平気で数千円動くこともザラであり、ファンダではまったく買えない水準でババ抜き合戦となっている。 類似案件は存在しないが昨年のプロレド・パートナーズのように9,000円台で1,685枚のうち3割しか売れなかったにもかかわらず寄りでは割れている事例は参考になるところ。 インベスターズクラウドのように枚数が多いわけではないためまったく見せ場がないということもなさそうだが、材料株で前例がないため予想不能につきご容赦願いたい。 下手をすると1枚の値動きだけで年間の分売利益が余裕で吹き飛ぶ可能性も秘めており超ハイリスクな案件といえる。 もはや丁半博打に近いものであり朝の板を見たところで需給がまったく読めないため熟練者向けになりそう。 利益は出るかもしれないが後から結果論でなんとでも言えることであり、万人向けではないため見送りが無難そう。 6/23追記: 実際のところロックアップ解除日に他のVCより15分早くババ抜きの"上がり"ができることが本来の主目的であるため当然ではあるが素直に値決めをしてきている。 なお筆頭株主の取得単価は25円であり、出資額の1,000倍以上で処分できることでさぞ笑いが止まらないことだろう。 上級者向けの案件で参加者が限られれば売り需要は限定的なため意外と割れない可能性もあるがまったく読めない。 堅調になったらそれはそれで分売の売却主以外のロックアップ解除株主の便乗売りが出る可能性も否定できない。 なお参加しようとする場合にはKudanのロックアップ解除日2019年6月17日以降の日足は必ず参考にされたい。 |