第一交通産業の立会外分売分析

銘柄名 9035】 第一交通産業
市場 福証
信用区分 貸借
実施目的 一定数量の売却意向があり、当社として検討した結果、立会外分売による当社株式の分布状況の改善及び流動性の向上を図るため。

スケジュール

発表日 2020/03/04 (水)
予定期間 2020/03/12 (木) ~ 2020/03/16 (月)
実施日 2020/03/12 (木)

分売情報

単元株数 100 株 発表日終値 712 円
分売枚数 2,200 枚 前日終値 595 円
申込上限 20 枚 分売価格 577 円
PER 4.68 倍 割引率 -3.03 %
PBR 0.54 倍 発表日比 -18.96 %

株式情報

発行済株数 39,227,200 株 時価総額 22,634 百万円
浮動株数 2,628,222 株 浮動株総額 1,516 百万円
分売株数 220,000 株 分売総額 127 百万円
前日出来高 77,300 株 出来高/分売数 35.14 %
対株式数比 0.56 % 浮動株比率 6.70 %
対浮動株比 8.37 %
  ※発行済株数は直近四半期末(増資・分割考慮)、浮動株比率は直近四季報掲載値

参加評価

分売評価 C
評価コメント

板は200枚、出来高は100枚程度と流動性はまずまず。

2016年8月以来、3年ぶり3回目の分売実施となっている。

福証上場企業の中でも最大規模であり、形式用件上はいつでも東証1部に上場できそうだが会社側の意思は薄い。

今回からは貸借銘柄に選定されており、福証銘柄では珍しく特段の規制もなく現状では空売り注文ができる。

PER4.68倍、PBR0.43倍の株価水準は非常に割安感がある。

年間配当は25円で利回りは4.3%ほど。株主優待として保有株数に応じた3,9月権利で優待クーポン券の設定があり、100株での換金価値を踏まえた総合利回りは5.5%ほど。

福証上場のため地方市場ディスカウントで割安に放置されたままになっており、東証では倍の株価でもおかしくはない。

株価は概ね700円を底値に取引されており、年末は900円台まで付けていたがコロナショックの影響でほぼ底値に近い。

前回の分売結果は見た目は良好に見えるが、これは福証案件特有の寄り付きまでに配分がなかっただけの結果であり売り物が殺到してからはほぼ分売価格で推移していた。

一方でその後のヒガシマルでは寄り前に配分があったことから現状の福証の配分時間が読みづらいところ。

心配であれば事前ヘッジすればいいだけのことであり、そういう意味では需給面の心配はあまりいらない。

中長期でも十分保有できる株価のため現物放置でも問題なく、バリュー投資家の潜在的需要が期待できそう。

当日までの流動性の向上に期待したい。

3/11追記:

市況のせいもあって発表日から100円以上売り込まれており、分売価格は過去3年の安値以下と値ごろ感はある。

タクシー業界はコロナショックの影響が大きいため売り込まれているが短期的には売られ過ぎな水準にある。

もちろん市況次第なものの空売りは十分に入っているため需給面では大丈夫そうだが、福証の気配は8:30過ぎにならないと表示されないため闇鍋案件で上級者向けといえる。

前述の通り配分時間が読めないため状況次第ではあるが高く寄るなら臨機応変につなぎ売りを入れたい。

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