イグニスの立会外分売分析

銘柄名 3689】 イグニス
市場 東証マザーズ
信用区分 信用
実施目的 当社の筆頭株主で、かつ当社の代表者である銭錕氏より、当社株式の希薄化を生じさせずに当社事業展開の更なる促進と財務体質の改善を目的として、同氏が一定数量の株式を立会外分売により売却し、当該売却資金を当社に対して貸付を行いたいと申し出があったためであります。

当該立会外分売が実施された場合には、銭錕氏が主要株主である筆頭株主でなくなることとなります。

スケジュール

発表日 2019/11/13 (水)
予定期間 2019/11/22 (金) ~ 2019/11/26 (火)
実施日 2019/11/22 (金)

分売情報

単元株数 100 株 発表日終値 1,077 円
分売枚数 11,100 枚 前日終値 983 円
申込上限 100 枚 分売価格 953 円
PER - 倍 割引率 -3.05 %
PBR 36.42 倍 発表日比 -11.51 %

株式情報

発行済株数 14,662,600 株 時価総額 13,973 百万円
浮動株数 2,463,317 株 浮動株総額 2,348 百万円
分売株数 720,000 株 分売総額 686 百万円
前日出来高 368,400 株 出来高/分売数 51.17 %
対株式数比 4.91 % 浮動株比率 16.80 %
対浮動株比 29.23 %
  ※発行済株数は直近四半期末(増資・分割考慮)、浮動株比率は直近四季報掲載値

参加評価

分売評価 C
評価コメント

板・出来高ともに500枚以上と流動性は非常に高い。

営業キャッシュフローが3期連続の大幅赤字となっており直近9月決算での現預金残高が2億円足らずしかない。

そのため運転資金が綱渡りであろうと想像でき、今回の分売目的のとおり社長の持ち株を5%弱売却して得られた資金を会社に貸し付ける前代未聞のスキームとなっている。

なお同日にドリコムへの事業譲渡によりゲーム事業からの撤退を発表しておりこれも運転資金確保の一環とみられるが、黒字事業を売却すると来期業績への影響が気になる。

赤字のため配当・優待ともになく株主還元に乏しい。

来期予想非開示のためPER不明、PBR6.1倍は割高といえる。

株価は長期的には下落基調だが今年中に関しては1,100円を中心に安定しているもののボラティリティは高い。

需給面ではなんとか捌けなくもないが、現状の会社の業績の不透明さなどから中期的には保有しづらい。

債務超過のフルッタフルッタほどではないが、銘柄として手を出しづらいため見送り方向が無難と思われる。

11/21追記:

発表日から100円近く下落しているが、引けにかけて下落しており分売価格は年初来安値以下なのは評価できる。

流動性はかなり向上しており、寄りでの売り物が少なければ短期的には意外となんとかなるかもしれない。

ただこのような仕手株に近い値動きをしている銘柄では便乗売りが出やすく分売価格割れの可能性も十分ある。

あくまでも当日朝の気配を見てからの参加判断とはしておくが、買い板次第では打診程度の参加を検討したい。

ただし銘柄としてはとても持ち越しできる案件ではないため、下抜けするようであれば早めに切りたい。

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