ベクターの立会外分売分析
銘柄名 | 【2656】 ベクター |
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市場 | JASDAQ |
信用区分 | 信用 |
実施目的 | 当社株主であるヤフー株式会社より、一定数量の株式を立会外分売により売却したいと申し出があり、発行会社として株式の分布状況の改善および流動性の向上を図られると判断いたしました。 |
スケジュール
発表日 | 2019/08/26 (月) |
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予定期間 | 2019/09/03 (火) ~ 2019/09/05 (木) |
実施日 | 2019/09/03 (火) |
分売情報
単元株数 | 100 株 | 発表日終値 | 351 円 |
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分売枚数 | 10,500 枚 | 前日終値 | 290 円 |
申込上限 | 100 枚 | 分売価格 | 282 円 |
PER | 491.46 倍 | 割引率 | -2.76 % |
PBR | 6.84 倍 | 発表日比 | -19.66 % |
株式情報
発行済株数 | 14,007,000 株 | 時価総額 | 3,950 百万円 |
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浮動株数 | 2,549,274 株 | 浮動株総額 | 719 百万円 |
分売株数 | 650,800 株 | 分売総額 | 184 百万円 |
前日出来高 | 157,800 株 | 出来高/分売数 | 24.25 % |
対株式数比 | 4.65 % | 浮動株比率 | 18.20 % |
対浮動株比 | 25.53 % |
参加評価
分売評価 | D | ||
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評価コメント | ※12時発表のため発表日終値欄は前場終値
板は300枚、出来高は500枚以上と流動性は高い。 8月5日に続き1ヶ月ぶり6回目の分売となっている。 東証の規定によると同一銘柄の分売は4週間を経過していないと「売買管理上適当でないと認める場合」に該当し東証が認めないため実施できないので4週間と1日空けている。 前回の分売は70.03万株すべてがヤフーによる売却で現在の保有株式数は65.08万株となっており、今回の分売数量と合致することからこれでヤフーの保有株は完全になくなる。 前回と状況に変化はないため詳細は割愛する。 再建中のため年間配当は無配で株主優待もない。 通期業績予想は非開示のため2Q予想EPSベースでのPER186倍、PBR3.69倍の株価水準は割高感がある。 株価は前回の分売後は340-360円付近で分売価格近辺で上値を押さえつけられて横ばいな値動きになっている。 筆頭株主の関係会社がこれだけの株を短期で売却するようでは会社の将来性にも疑問を持たざるを得ないこともあって現在の株価水準は正当化できる状況とは言い難い。 短期間で発行済株式の1割も浮動株が増えればさすがにどんな株でも値動きが悪くなり今回も微妙な結果になりそう。 前回も寄りではなんとか+1円で耐えたがザラ場中は水面下だったことを踏まえると参加メリットはなさそう。 上限100枚では売れ残りが発生するとも思えないため、よほど好条件が揃わなければ見送りで問題ないのではないか。 9/2追記: やはり短期的にこれだけの株数の売り抜けが嫌気されて発表日から50円近く下落しての値決めとなっている。 流動性だけなら捌けなくもないが、ただでさえ低位でサヤが8円しかない状況ではリスクは限定だが利益が出て数円の案件に手数料と時間を費やしても割に合うとも思えない。 前回が微妙だっただけに敬遠する人が増えて売れ残りが発生すれば売り物は減るかもしれないが、上限100枚ではやはり一定の売り圧力は避けられないであろう。 どちらにしろ大して得も損もないので損得勘定抜きにして各社の配分調査などの目的にはいいかもしれない。 |