ニッポン高度紙工業の立会外分売分析
銘柄名 | 【3891】 ニッポン高度紙工業 |
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市場 | JASDAQ |
信用区分 | 貸借 |
実施目的 | 数量の売却意向があり、当社として検討した結果、当社株式の分布状況改善および流動性向上を目的とするものです。
本立会外分売に関して、当社の主要株主である筆頭株主TMY株式会社から、その保有する当社株式について売却意向の連絡を受けており、約定結果によっては当社の「主要株主である筆頭株主の異動」が発生する可能性があります。「主要株主である筆頭株主の異動」の発生を認識した場合には、速やかにお知らせいたします。 |
スケジュール
発表日 | 2019/05/20 (月) |
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予定期間 | 2019/05/24 (金) ~ 2019/05/29 (水) |
実施日 | 2019/05/24 (金) |
分売情報
単元株数 | 100 株 | 発表日終値 | 1,455 円 |
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分売枚数 | 12,200 枚 | 前日終値 | 1,172 円 |
申込上限 | 30 枚 | 分売価格 | 1,131 円 |
PER | 38.99 倍 | 割引率 | -3.50 % |
PBR | 0.80 倍 | 発表日比 | -22.27 % |
株式情報
発行済株数 | 10,953,582 株 | 時価総額 | 12,389 百万円 |
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浮動株数 | 1,270,616 株 | 浮動株総額 | 1,437 百万円 |
分売株数 | 500,000 株 | 分売総額 | 566 百万円 |
前日出来高 | 186,700 株 | 出来高/分売数 | 37.34 % |
対株式数比 | 4.56 % | 浮動株比率 | 11.60 % |
対浮動株比 | 39.35 % |
参加評価
分売評価 | D | ||
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評価コメント | 板・出来高ともに100枚程度と流動性は低い。 なお前回の分売は2011年3月に計画していたが、発表後に東日本大震災による市況悪化のため中止をしている。 売却主の筆頭株主TMY株式会社は元社長(会長)の関裕司氏および親族の資産管理会社であり、実質的には創業者一族からの売却のところが某学習塾に近い雰囲気を感じる。 今期業績は売上高+2%、営業利益+26%を見込んでいるが、前期の子会社譲渡特益・税効果剥落により最終減益となる。 年間配当は20円で利回りは1.3%ほど。株主優待はない。 PER9.36倍、PBR0.85倍の株価水準はやや割安感がある。 株価は昨年からは一貫して下落傾向にあり、最高値からはすでに半値以下になってしまっている。 年明けからも市場の上昇傾向にはまったく連動せず、1,500円近辺での低空飛行をし続けて年初来安値を更新している。 一応貸借銘柄なので需給面では多少下支えになりそうだが、この流動性では7億円規模の分売は捌き切れなさそう。 特に中止履歴がある銘柄は売りづらいため、実施までの期間が短いこともあり空売りが十分入るかは微妙なところ。 当日までの出来高増加と買い板が厚くなるか次第ではあるが、現状を見る限り同規模の貸借銘柄分売で分売価格同値で寄ったメンバーズのような展開が想像できる。 現状では不安定な市況も鑑みて見送りが無難そう。 5/23追記: 発表日からは300円近く下落しているが、大株主からの売却の割には割引率も大きくなっているのは評価できる。 ただ流動性はいくらか改善したが買い板は薄いままで、中止懸念から空売りの入りも渋いのは微妙なところ。 とはいえPER10倍以下の株価水準は一定の割安さがあるため、これはこれで一定の買い需要はあるかもしれない。 参加者が少なければ若干の利益は出るかもしれないが、分売価格近辺でさほど旨味のある案件ではなさそう。 朝の気配が良ければ打診程度に参加としたい。 |