岩塚製菓の立会外分売分析
銘柄名 | 【2221】 岩塚製菓 |
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市場 | JASDAQ |
信用区分 | 信用 |
実施目的 | 当社株式の分布状況の改善及び流動性向上のため |
スケジュール
発表日 | 2019/05/14 (火) |
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予定期間 | 2019/05/22 (水) ~ 2019/05/27 (月) |
実施日 | 2019/05/22 (水) |
分売情報
単元株数 | 100 株 | 発表日終値 | 3,910 円 |
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分売枚数 | 700 枚 | 前日終値 | 3,750 円 |
申込上限 | 10 枚 | 分売価格 | 3,675 円 |
PER | 17.51 倍 | 割引率 | -2.00 % |
PBR | 0.41 倍 | 発表日比 | -6.01 % |
株式情報
発行済株数 | 5,995,000 株 | 時価総額 | 22,032 百万円 |
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浮動株数 | 899,250 株 | 浮動株総額 | 3,305 百万円 |
分売株数 | 43,000 株 | 分売総額 | 158 百万円 |
前日出来高 | 10,000 株 | 出来高/分売数 | 23.26 % |
対株式数比 | 0.72 % | 浮動株比率 | 15.00 % |
対浮動株比 | 4.78 % |
参加評価
分売評価 | C | ||
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評価コメント | 板は50枚、出来高は1桁の日もあり流動性に乏しい。 この手のJASDAQ上場企業で東証本則市場にいつでも上場できるのにしないパターンは単に大株主の売却の可能性が高い。 営業利益は毎年辛うじて数億円の黒字になっているが、営業外の受取配当金が15億円程度あるため毎年手堅く最終黒字になっており、もはや製菓業が副業にも見える。 年間配当は24円で利回りは0.6%ほど。株主優待として3,9月権利で自社製品(米菓等)1,000円相当~の設定がある。 PER17.1倍、PBR0.37倍の株価水準はPERは市場平均並みだが、PBR基準で見れば資産バリュー株と言える。 時価総額232億円の割にはB/Sを見ると投資有価証券595億円(含み益403億円)と巨額の利益を溜め込みすぎている状態であり、株主還元の低さから株主軽視の会社といえる。 残念ながらこの流動性の低さではアクティビスト(物言う株主)の参加も期待できないため割安のまま放置されそう。 株価は昨年夏に5,000円台からの下落基調にあり、年末の暴落では一時3,700円台まで下落して年明けは持ち直しているものの、最近になってからはまた前回安値に接近している。 PBRの低い案件は意外と持ちこたえる可能性もあるが、この流動性の低さと値嵩案件となるとやはり手を出しづらい。 ただ資産バリュー案件は派手に割れることはあまりないことは踏まえて短期参加者が皆無なら割れない可能性もある。 もう少し買い板が厚くなければ見送りが無難ではないか。 5/21追記: 前日にやや売り込まれて株価は年初来安値付近だが、株主還元が渋い会社だけに割引率も渋いのは残念なところ。 出来高はある程度増加しているため大幅に割れるということはなさそうだが、値嵩株は売り物が出やすいことを踏まえてもおそらくは分売価格の攻防戦になる予感がする。 資産バリュー株ではあるものの短期的にはやはり需給に左右されるため参加者が多ければ分売価格を割れそう。 現時点では判断しづらいため当日朝の気配を見てからある程度の買い需要があれば打診程度に参加を検討したい。 |