フジタコーポレーションの立会外分売分析
銘柄名 | 【3370】 フジタコーポレーション |
---|---|
市場 | JASDAQ |
信用区分 | 信用 |
実施目的 | 一定数量の売却意向があり当社として検討した結果、立会外分売による当社株式の分布状況の改善及び流動性の向上を図るため。 |
スケジュール
発表日 | 2019/03/04 (月) |
---|---|
予定期間 | 2019/03/12 (火) ~ 2019/03/19 (火) |
実施日 | 2019/03/12 (火) |
分売情報
単元株数 | 100 株 | 発表日終値 | 1,047 円 |
---|---|---|---|
分売枚数 | 1,800 枚 | 前日終値 | 888 円 |
申込上限 | 10 枚 | 分売価格 | 861 円 |
PER | 160.63 倍 | 割引率 | -3.04 % |
PBR | -35.05 倍 | 発表日比 | -17.77 % |
株式情報
発行済株数 | 1,575,000 株 | 時価総額 | 1,356 百万円 |
---|---|---|---|
浮動株数 | 392,175 株 | 浮動株総額 | 338 百万円 |
分売株数 | 78,700 株 | 分売総額 | 68 百万円 |
前日出来高 | 27,500 株 | 出来高/分売数 | 34.94 % |
対株式数比 | 5.00 % | 浮動株比率 | 24.90 % |
対浮動株比 | 20.07 % |
参加評価
分売評価 | D | ||
---|---|---|---|
評価コメント | 板は100枚、出来高は200枚程度と流動性はまずまず。 2Q決算にて北海道胆振東部地震等などによるの特損の影響により一時的に債務超過に転落しているが、新株予約権の発行によりなんとか3Q時点では債務超過を脱出している。 ただ優先株式が存在している影響で普通株式に関するBPSはマイナスとなっており実質的には無価値な状況にある。 通期業績予想は据え置いたままになっているが、3Q時点の状況からしても黒字化すら難しく最終赤字の公算が高い。 仮に黒字復帰したとしても営業利益率が1%がやっとな状況であり、会社の将来性の観点では厳しいと言わざるを得ない。 この状況下で発行済株式の5%もの株数を分売するとうのは、年末のフルッタフルッタのように大株主の保有している株式を個人に嵌め込もうとしているのではないか。 その際も売却主はJFLAHDであったことを踏まえても同じ筆頭株主であることから可能性としては高いと思われる。 また、この財務状況ではどう転んでも東証本則市場の形式要件すら満たすことができず市場変更の可能性は皆無。 事実上のPER・BPRともにマイナスのため評価不可。 年間配当は無配で株主優待の設定もない。 株価は年末に600円台の安値を付けてからは半ば仕手株化して大納会の日に1,400円まで迫るもまた反落している。 その後も非常に激しい値動きを続けていたが、最近では出来高も細ってきたのか1,000円前後であまり値動きはない。 流動性だけで見れば利益は出なくもなさそうだが、分売理由がネガティブで無価値な株は短期的だとしても保有するにはリスクがあるためとても参加を推奨はできない。 仮にこの銘柄の分売で利益が出たとしてもそれは結果論であり、仕手株は基本的に手出し無用でいいのではないか。 3/11追記: 発表日から150円近く売り込まれており、テクニカル的にはそろそろ底打ちといった雰囲気に見えなくもない。 とはいえ元は仕手株であるため適切な水準に戻ったと言ったほうが適切な状態といえるかもしれない。 需給面だけで言えばなんとか支えきれるかもしれないが、フルッタフルッタが寄りで分売数量の半分近くの売り物が出て分売割れで寄ったことを踏まえると油断はできない。 利益は出る局面はあるかもしれないが、誰にでも買い推奨できる銘柄ではないため保守的な評価としておく。 |