神姫バスの立会外分売分析

銘柄名 9083】 神姫バス
市場 東証2部
信用区分 売禁
実施目的 当社は、昭和36年10月に大阪証券取引所(現東京証券取引所)市場第二部に上場しましたが、更に社会的な認知度や信用力を高め、企業価値向上を図ることを目的として東京証券取引所市場第一部指定を目指しております。

今回の立会外分売は、市場第一部指定における形式要件である株式の流動性向上および株主数増加を図るために行うものであります。

ただし、形式要件の充足を含め、何らかの理由で市場第一部の基準を満たさないと判断された場合には、市場第一部指定が認められない可能性があります。

スケジュール

発表日 2019/02/28 (木)
予定期間 2019/03/15 (金) ~ 2019/03/19 (火)
実施日 2019/03/15 (金)

分売情報

単元株数 100 株 発表日終値 3,440 円
分売枚数 2,200 枚 前日終値 3,640 円
申込上限 20 枚 分売価格 3,495 円
PER 20.84 倍 割引率 -3.98 %
PBR 0.51 倍 発表日比 1.60 %

株式情報

発行済株数 6,172,000 株 時価総額 21,571 百万円
浮動株数 3,443,976 株 浮動株総額 12,037 百万円
分売株数 87,100 株 分売総額 304 百万円
前日出来高 6,300 株 出来高/分売数 7.23 %
対株式数比 1.41 % 浮動株比率 55.80 %
対浮動株比 2.53 %
  ※発行済株数は直近四半期末(増資・分割考慮)、浮動株比率は直近四季報掲載値

参加評価

分売評価 D
評価コメント

※13:00発表のため直前約定値を発表日終値相当とする

板は50枚程度、出来高は1桁~50枚と流動性に乏しい。

東証1部への指定替え目的の分売実施となっており、いつもの昇格条件でいえば概ね満たしているように感じる。

ただこの銘柄は珍しく月平均売買高:200単位が未達な状況であり、本当に流動性改善をするのが主目的とみられる。

それなら昨年に1,000株→100株への単元株数変更に伴う5:1の株式併合をしなければよかっただけなのではないか。

今期業績は売上高+3%、営業利益-14%を見込んでいるが、人件費や燃料費増加の影響を受けて3Q時点では前期比-33%で営業利益の通期進捗率は32%と下振れの可能性もある。

年間配当は35円で利回りは1.0%ほど。株主優待としてバス割引券や自社サービス券の設定があり、換金価値では3,000円相当とした場合の総合利回りは1.8%ほどとなる。

PER13.7倍、PBR0.50倍の株価水準はやや割安感がある。

ザラバ中での発表のため東証1部材料で急騰しており、板が薄い中で結局寄りからは2割高の大陽線で引けている。

10年以上も前からずっと売り禁状態が継続しており、この状態では売り需要は吸収できないため需給面では厳しい。

この板に値嵩で3億円分の分売を捌くのには無理があり、このままでは高い確率で分売割れ必至の案件になりそう。

なおかつ1部材料でここまで釣り上がってしまっている状態だと尚更に下値リスクが大きく手出し無用な気がする。

3/14追記:

急騰したのは発表当日だけで、それ以降は見事に出来高が細るとともに徐々に上値を切り下げて底が見えない。

割引率が4%近い点は評価できるが、値嵩株だと売りが出やすいことを考えても参加メリットはあまりなさそう。

板を見ると買い需要はあるかもしれないが、やはりこの分売数量では売り物を支えきれない可能性がある。

逆に皆が敬遠して短期参加者皆無な状況であればプラス局面はあるかもしれないが、この分売数量ではまず売れ残りになるということは考えづらいところ。

ただ1部昇格材料の分売は意外と持ち直す場合もあるので、中期的に損失覚悟で突撃してみるのも一興か。

一応朝の気配を見るだけは見てからとしておくが、相当な買い需要がなければ見送りで問題なさそうな気がする。

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