美濃窯業の立会外分売分析

銘柄名 5356】 美濃窯業
市場 名証2部
信用区分 信用
実施目的 株式の分布状況の改善および流動性の向上を図るため。

本立会外分売は、当社の連結子会社であるミノセラミックス商事株式会社が実施するもので、300,000株は当社発行済株式数の2.3%にあたります。

当社の連結子会社が保有することにより、議決権の行使の制限を受けている当社株式の売却を予定しているため、本立会外分売が実行された場合、既存株主の皆様の総議決権に対する議決権割合が減少することとなる見込みです。

スケジュール

発表日 2019/02/08 (金)
予定期間 2019/02/26 (火) ~ 2019/03/01 (金)
実施日 2019/02/26 (火)

分売情報

単元株数 100 株 発表日終値 560 円
分売枚数 3,900 枚 前日終値 515 円
申込上限 20 枚 分売価格 499 円
PER 10.62 倍 割引率 -3.11 %
PBR 0.70 倍 発表日比 -10.89 %

株式情報

発行済株数 12,909,828 株 時価総額 6,442 百万円
浮動株数 722,950 株 浮動株総額 361 百万円
分売株数 300,000 株 分売総額 150 百万円
前日出来高 21,900 株 出来高/分売数 7.30 %
対株式数比 2.32 % 浮動株比率 5.60 %
対浮動株比 41.50 %
  ※発行済株数は直近四半期末(増資・分割考慮)、浮動株比率は直近四季報掲載値

参加評価

分売評価 C
評価コメント

2017年11月以来1年ぶり2回目の分売実施となっている。

ミノセラミックス商事が2006年に美濃窯業との株式交換により155万株を取得しており、毎年徐々に保有株を処分してきているところの一環で今回分売で処分するものとみられる。

美濃窯業はミノセラミックス商事の議決権を25%保有しているため相互保有株式の規定によりミノセラミックス商事の保有する美濃窯業株式に対する議決権は制限を受けている。

前述の通り保有株処分の一環での売却のため、東証への本則市場上場などの可能性はあまりなさそうだが、2018年9月末現在の株主数723名なら800名まで増やせば2部は可能圏か。

今期業績は売上高+14.0%、営業利益+20%と3期連続での増収増益を予想しており、同日発表の3Q時点の進捗率90%というところを見ても十分に上ブレ余地がありそう。

記念配当もあり年間配当は17円で利回りは3.4%ほど。

PER5.74倍、PBR0.57倍の株価水準は割安感がある。

株価は10月に800円台後半を付けてからは徐々に反落しており、年末に500円割れを試してからは戻り基調にある。

増配と3Q決算を受けても株価はほぼ無反応なのが名証銘柄らしいところでもあり、これが東証2部にでも上場していれば3割増し以上は評価されてもおかしくない感じもする。

前回の分売が今回に近い株数で堅調だったのは単元株が1,000株で200枚強足らずだったためであり、株数は同じようでも単元株100株ではまったく雰囲気の違う案件となってくる。

短期的には捌ききれないと思われるが、銘柄のファンダ面から見れば十分に良い銘柄であり皆が敬遠する地方市場銘柄は意外と底堅い展開もあるため無視もできない。

分売終了の出尽くしか何かの拍子に見直し買いが入ることに期待して、短期的には損が出ても放置しておいた方が期待値的にはプラスになる案件になるのではないか。

2/25追記:

発表日から1割近く下落しての値決めとなっており、節目の500円を割った価格での分売実施は評価できる。

指標的な割安さでいえば十分買い水準ではあるが、分売数量の多さがやはり懸念であり短期参加者が増えればおそらくは同値近辺での寄りとなってあまり旨味はない案件か。

しかしながらこのような銘柄は中長期前提のバリュー株投資化好みの銘柄であるため下値では買い需要がありそう。

短期的には見送りでも問題ない案件であり、しばらく持ち越してみるつもりであれば打診程度での参加を検討か。

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