ファイズの立会外分売分析
銘柄名 | 【9325】 ファイズ |
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市場 | 東証マザーズ |
信用区分 | 信用 |
実施目的 | 当社は本日の開示資料「東京証券取引所市場第一部への上場市場変更承認に関するお知らせ」に記載のとおり、株式会社東京証券取引所の承認を受け、平成30年12月18日をもちまして、東京証券取引所マザーズ市場から同取引所市場第一部へ市場変更することとなりました。
今回の立会外分売は、市場第一部への市場変更における形式基準を充足するための当社株式の分布状況の改善および株式の流動性向上を目的として行うものであります。 |
スケジュール
発表日 | 2018/11/26 (月) |
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予定期間 | 2018/12/11 (火) ~ 2018/12/13 (木) |
実施日 | 2018/12/11 (火) |
分売情報
単元株数 | 100 株 | 発表日終値 | 1,078 円 |
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分売枚数 | 13,400 枚 | 前日終値 | 1,136 円 |
申込上限 | 2 枚 | 分売価格 | 1,107 円 |
PER | 38.18 倍 | 割引率 | -2.55 % |
PBR | 24.52 倍 | 発表日比 | 2.69 % |
株式情報
発行済株数 | 10,802,000 株 | 時価総額 | 11,958 百万円 |
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浮動株数 | 1,868,746 株 | 浮動株総額 | 2,069 百万円 |
分売株数 | 540,000 株 | 分売総額 | 598 百万円 |
前日出来高 | 202,800 株 | 出来高/分売数 | 37.56 % |
対株式数比 | 5.00 % | 浮動株比率 | 17.30 % |
対浮動株比 | 28.90 % |
参加評価
分売評価 | D | ||
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評価コメント | 板・出来高ともに200枚程度と流動性はまずまず。 2018年9月以来3ヶ月ぶり2回目の分売となっている。 分売目的のとおり12月18日付けでの東証1部への市場変更承認を受けており、条件充足のための分売となっている。 前回の分売後でも32%程度だった流通株式比率はこれで37%程度となり要件は満たしている計算となる。 今期業績は売上高+21%、営業利益+10%の予想となってるが、2Q時点では前期比-28%かつ営業利益進捗率30%と市場予想を裏切って減益での着地となっている。 PER36.2倍、PBR10.3倍の株価は割高感がある。 以前から未定だった年間配当は東証1部市場変更記念配当6円を発表しており、年間利回りは0.5%ほど。 9月権利で今年限りの株主優待はあったが、実際のところは1分指定に必要な株主数を確保する撒き餌とみられる。 株価は直近2ヶ月ほどは乱高下が激しく、数日間のうちに上下30%近く動くなどボラティリティが非常に高い。 その後は前述の2Q決算の失望売りで大きく窓を開けて1日で-18%も下落してからは反落傾向にある。 1部指定承認と同時発表の案件だとこれから承認待ちの案件と比べて材料出尽くしで買い需要は少なそう。 流動性と比較して発行済株式の5%の分売には過大感があり、同値前後の寄りで分売価格割れもありそう。 規模の類似案件ではファイバーゲート、シンクロ・フードなどがありいずれもザラ場では分売価格を割れている。 当日朝の気配次第での参加判断とはなるが、7億円規模の分売は需給悪化必至とみて見送り方向としたい。 12/10追記: 前日には市況悪化の影響もあり-14%ほど大きく売り込まれているが、その影響か割引率は2.5%程度と少し渋い。 通常であればさほど酷いことにはならないが、新興市場の冷え込んだ市況と昨今の分売状況および分売価格までの買い板の薄さを見ると安心して参加できる案件ではない。 前回は堅調だった結果を見ると悩ましいところだが、この状況下で6億円規模の分売が捌けるかというと微妙な線であり、分売価格割れの可能性も十分にある。 朝の市況が好転してかつ買い需要が十分にあり、かつ参加者が少なく売れ残りでないと需給面では厳しそう。 一応朝の気配次第とはするが、見送り方向が無難そう。 |