テラスカイの立会外分売分析

銘柄名 3915】 テラスカイ
市場 東証マザーズ
信用区分 信用
実施目的 当社は、平成27年4月に東京証券取引所マザーズ市場へ上場いたしましたが、社会的な認知度や信用力を更に高め、優秀な人材の確保等により経営基盤の強化を図ることを目的に、平成30年8月14日に東京証券取引所本則市場への市場変更申請を行っております。

今回の立会外分売は、市場第一部への市場変更における形式要件である株主数の充足を図るために行うものであります。

ただし、何らかの理由で市場第一部の基準を満たさないと判断された場合には、市場第一部指定が認められない可能性があります。

スケジュール

発表日 2018/10/12 (金)
予定期間 2018/10/30 (火) ~ 2018/11/01 (木)
実施日 2018/10/30 (火)

分売情報

単元株数 100 株 発表日終値 3,450 円
分売枚数 1,000 枚 前日終値 2,956 円
申込上限 1 枚 分売価格 2,868 円
PER 415.11 倍 割引率 -2.98 %
PBR 16.41 倍 発表日比 -16.87 %

株式情報

発行済株数 5,985,880 株 時価総額 17,168 百万円
浮動株数 526,757 株 浮動株総額 1,511 百万円
分売株数 121,400 株 分売総額 348 百万円
前日出来高 67,600 株 出来高/分売数 55.68 %
対株式数比 2.03 % 浮動株比率 8.80 %
対浮動株比 23.05 %
  ※発行済株数は直近四半期末(増資・分割考慮)、浮動株比率は直近四季報掲載値

参加評価

分売評価 D
評価コメント

板・出来高ともに30枚程度と流動性は低い。

5月に続いて5ヶ月ぶり2回目の分売実施となっている。

前回同様に1部指定における条件は概ね満たしており、残りは株主数だけという状況になっているが、2018年2月末現在の株主数は870名であるため実株主数での充足は難しそう。

分売数量から察するに直近8月末の株主数が1,000名程度と推測され、この分売後のみなし株主数では一応1部基準の2,200名は達成できることから条件は充足できるとみられる。

おそらくは承認されるまであまり遠くないのではないか。

今期予想は売上高は39%増だが一時費用により25%減益予想となっており、分売と同日に発表の2Q決算では一時的にとはいえ赤字転落となると市場への心象はあまりよろしくない。

配当は無配、株主優待もなく株主還元策に乏しい。

PER195倍、PBR11.0倍の株価水準は非常に割高。

株価は新興銘柄の割には安定しており、3,300-3,600円前後の狭い価格帯でここ3ヶ月程度は取引されている。

前回の分売では市場参加者の少ない連休期間中だったこともあり、この数量では珍しく売れ残りの案件となった。

とはいえ短期参加者が回避したためか当日は同値前後でそれほど酷くはないが、代わりに翌月まで株価が分売価格を上回ることがなく最大で-3万円程の塩漬け案件となった。

分売数量は前回より少ないため前回ほどは酷くなさそうだが、あまり積極的に参加できる案件ではなさそう。

10/29追記:

新興の市況悪化で発表日から15%近く売られているが、市場変更目的のため無理にでも実施したものと思われる。

買い板は相変わらずスカスカの状態で気配が離れており、買い手不在の状況では上値の重い展開になりそう。

テクニカル的には3,000円割れの株価は底値に見えなくもないが、PER100倍超の水準を踏まえるとここから売り込まれたときのことを考えるとあまり買いたくはない。

価格帯的には以前の日本リビング保証に近く逃げ場はあるかもしれないが、最近の不安定な市況を鑑みて寄りの気配を確認して相当の買いがなければ見送りたい。

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