ファイバーゲートの立会外分売分析

銘柄名 9450】 ファイバーゲート
市場 東証マザーズ
信用区分 信用
実施目的 当社は、平成30年3月23日東京証券取引所マザーズ市場に上場しましたが、更に社会的な認知度や信用力を高め、企業価値向上を図ることを目的として東京証券取引所市場第一部への市場変更を目指しております。

今回の立会外分売は、市場第一部への市場変更における形式要件の充足のために株式の流動性向上及び株主数増加並びに株式分布状況の改善を図るものであります。

ただし、形式要件の充足を含め、何らかの理由で市場第一部の基準を満たさないと判断された場合には、市場変更が認められない可能性があります。

スケジュール

発表日 2018/10/01 (月)
予定期間 2018/10/17 (水) ~ 2018/10/19 (金)
実施日 2018/10/17 (水)

分売情報

単元株数 100 株 発表日終値 1,998 円
分売枚数 11,500 枚 前日終値 1,780 円
申込上限 2 枚 分売価格 1,744 円
PER 53.19 倍 割引率 -2.02 %
PBR 36.47 倍 発表日比 -12.71 %

株式情報

発行済株数 9,523,800 株 時価総額 16,610 百万円
浮動株数 885,713 株 浮動株総額 1,545 百万円
分売株数 476,000 株 分売総額 830 百万円
前日出来高 83,800 株 出来高/分売数 17.61 %
対株式数比 5.00 % 浮動株比率 9.30 %
対浮動株比 53.74 %
  ※発行済株数は直近四半期末(増資・分割考慮)、浮動株比率は直近四季報掲載値

参加評価

分売評価 D
評価コメント

板は300枚、出来高は1,000枚以上と流動性は高い。

東証1部への市場変更目的での分売とはなっているが、1年ルールにより承認までは最低でも半年近くは必要になる。

また、現状の流通株式比率は27.9%程度で今回の分売後でもまだ32.9%程度であり、さらに分売や売出が必要となる。

2018年6月現在の株主数も1,758名であり、1部基準の2,200名にするまでにはあと一歩という状況になっている。

前期業績は売上高+42%、営業利益+55%とかなりの増収増益で着地したが、今期予想は売上高+25%、営業利益+19%と成長性が鈍化したため発表翌日はストップ安となった。

年間配当は未定。株主優待として6月権利でクオカード2,000円分の設定があり、総合利回りは1%ほど。

PER47.8倍、PBR12.0倍の株価水準は割高感がある。

株価は1,500-2,000円のレンジで取引されているが、1日で平気で50円近く動くため割引率分は余裕で動きそう。

発行済株式の5%もの分売は浮動株が大幅に増加することになるため需給悪化で上値の重い展開が予想される。

ただ出来高は多いため売りが出尽くせば反転するかもしれないが、それまでに下値が見極めづらくリスクが高い。

過去の類似案件ではオロ、ベイカレント、JESなどが価格帯や分売数量の比率では近いが、利益の出る局面もあったが分売割れのマイナス局面の展開もあった案件となる。

いつものように短期参加者が多ければ寄り売りが増加して分売価格割れの展開になりそうな案件に思える。

当日朝の気配を確認しないでの参加は危険といえる。

10/16追記:

発表日からは1割近く下落しているが、マザーズ指数も100ポイント近く下げているため特段の値ごろ感はない。

出来高はそこそこあるがこの分売数量を捌ききれるかというとこれもまた微妙であり、2%という渋い割引率も踏まえると同値近辺もしくは若干の分売価格割れの可能性がある。

参加者がごく僅かであれば割れない可能性もなくはないが、分売総額8億円分は上値が重く微益展開が精々か。

特に最近の市況は不安定であり夜間の先物や為替などの値動き次第では危険な案件にもなりうるため、仮に参加するにしても当日朝の気配を見ることは必須といえる。

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