モーニングスターの立会外分売分析

銘柄名 4765】 モーニングスター
市場 JASDAQ
信用区分 売禁
実施目的 当社は、2000年6月に現在の東京証券取引所ジャスダック市場に上場いたしましたが、更に社会的な認知や信用力を高め、企業価値向上を図ることを目的として、東京証券取引所市場第一部への市場変更申請を行う準備を具体的に進めております。

今回の立会外分売は、大株主の保有株式を売却することにより流通株式数比率を向上させ、その形式基準の充足を図ることを目的として行うものであります。

スケジュール

発表日 2018/09/05 (水)
予定期間 2018/09/21 (金) ~ 2018/09/28 (金)
実施日 2018/09/21 (金)

分売情報

単元株数 100 株 発表日終値 434 円
分売枚数 42,500 枚 前日終値 397 円
申込上限 200 枚 分売価格 386 円
PER 30.18 倍 割引率 -2.77 %
PBR 4.29 倍 発表日比 -11.06 %

株式情報

発行済株数 83,973,600 株 時価総額 32,414 百万円
浮動株数 14,527,433 株 浮動株総額 5,608 百万円
分売株数 3,350,000 株 分売総額 1,293 百万円
前日出来高 157,500 株 出来高/分売数 4.70 %
対株式数比 3.99 % 浮動株比率 17.30 %
対浮動株比 23.06 %
  ※発行済株数は直近四半期末(増資・分割考慮)、浮動株比率は直近四季報掲載値

参加評価

分売評価 D
評価コメント

板・出来高ともに200枚程度と流動性はまずまず。

2013年以来5年ぶり2回目の分売実施となっている。

東証1部の形式要件充足目的だが、この分売後でも流通株式比率は21.2%になるのがやっとで35%には程遠い。

実際にはさらに1,200万株程度の分売や売出などを行う必要があることを考えると現状では無謀そうな話にも見える。

今期業績は非開示だが、これまで9期連続増益・増配であることを踏まえると少なくとも増益は確保できそう。

PER27.7倍、PBR3.47倍の株価水準はやや割高感がある。

(会社予想が非開示のためEPSは四季報掲載値)

年間配当は11円で利回りは2.8%ほど。株主優待として3月権利で自社サービスや自社関連商品の設定がある。

株価は400-440円の狭いレンジで取引されており、当面の底値としては400円割れの水準が意識されるところ。

やはりこの株数では需給悪化は必至のため、同値近辺での寄り付きにはなりそうだが、実施まで2週間あるのでそれまでに空売りが積み上がって流動性向上に期待したい。

貸借銘柄であることも含めて低位株は意外となんとかなる場合もあるので、最終的には当日での判断とする。

9/20追記:

貸借銘柄ではあるが9月14日以降は売り禁となっており、そこそこ空売りはは入っているが十分とは言い難い。

統計上は当初から売り禁の銘柄は全銘柄寄りで割れているため手出し無用だが、今回のようなパターンは規模ともに前例がないため需給が読みづらく、現状判断しづらい。

類似案件では株数が半分の神東塗料が信用銘柄で同値近辺の上値の重い展開となったが、参考にはなりそう。

売り物が少なければなんとかなりそうだが、この分売数量では想定以上の配分があると売りが膨らみやすい。

リスクとリターンの関係からすれば微妙なので見送ってもまったく問題なさそうな案件のように思える。

低位株はそれほど酷いことにはならないので打診程度で参加しても良いが、朝の気配は必ず確認しておきたい。

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