チェンジの立会外分売分析

銘柄名 3962】 チェンジ
市場 東証マザーズ
信用区分 信用
実施目的 当社は、本日の開示資料「東京証券取引所市場第一部への上場市場変更承認に関するお知らせ」に記載のとおり、株式会社東京証券取引所の承認を受け、平成30年9月3日をもちまして、東京証券取引所マザーズ市場から同取引所市場第一部へ市場変更することとなりました。

今回の立会外分売は、市場第一部への市場変更における形式基準を充足するための当社株式の分布状況の改善及び株式の流動性の向上を目的として行うものであります。

スケジュール

発表日 2018/08/14 (火)
予定期間 2018/08/30 (木) ~ 2018/09/05 (水)
実施日 2018/08/30 (木)

分売情報

単元株数 100 株 発表日終値 3,340 円
分売枚数 7,400 枚 前日終値 3,855 円
申込上限 5 枚 分売価格 3,739 円
PER 463.02 倍 割引率 -3.01 %
PBR 12.60 倍 発表日比 11.95 %

株式情報

発行済株数 6,719,000 株 時価総額 25,122 百万円
浮動株数 1,243,015 株 浮動株総額 4,648 百万円
分売株数 335,800 株 分売総額 1,256 百万円
前日出来高 105,700 株 出来高/分売数 31.48 %
対株式数比 5.00 % 浮動株比率 18.50 %
対浮動株比 27.01 %
  ※発行済株数は直近四半期末(増資・分割考慮)、浮動株比率は直近四季報掲載値

参加評価

分売評価 D
評価コメント

板は100枚、出来高500枚程度と流動性はそれなりにある。

分売目的の通り、9月3日付けの東証1部指定承認を受けての形式要件充足のためとはなっているが、現時点で不足しているのは2018年3月現在で2,165名の株主数だけに見える。

流通株式比率は一見不足に見えるが、執行役員保有分は固定株に含めないことを踏まえると既に十分問題ない状況であり、発行済株式の5%も分売するのは便乗売りにも感じる。

今期業績は売上高+31%、営業利益+51%の予想となっており、3Q時点での営業利益進捗率は73%と概ね順調そう。

年間配当は無配。株主優待として9月権利で株主優待ポイント付与の設定があり、100株では1,500ポイントだが500株では30,000ポイントと最大では優待利回り2%近くなる。

PER74.1倍、PBR10.8倍の株価水準は割高であり、マザーズであれば許容されるかもしれないが東証1部には無理がある。

値嵩株の売りが出やすいため分売割れの確率が高く、まして分売総額11億円となると尚更に上値の重い案件となりそう。

幸いにして優待権利が近いためしばらく放置すれば戻るかもしれないが、権利落ちではそれなりに落ちそう。

基本的にはスルーしておいた方が無難かもしれない。

8/29追記:

発表日以降にも株価は上昇を続けており、ディスカウントを考慮しても発表日より1割近く高い値段となっている。

指標的にもとても買える水準ではなく、値嵩株かつ分売総額12億円分となると売り圧力で上値が重くなりそう。

類似案件では5月のダブルスタンダードがほぼ同数量・同価格帯で割れていること踏まえるとリスクの高い案件。

朝の気配が余程よくなければ見送りを推奨としたい。

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