北興化学工業の立会外分売分析

板・出来高ともに250枚程度と流動性はそれなりにある。

既に東証1部に上場しており分売の必要性は薄い。

取引先などの法人株主が多いことから株式持ち合い解消に伴う処分売りではないかと考えられる。

今期業績は売上高+4％、営業利益+15％と減収減益だった前期からは一転して上向く予想になっている。

年間配当は12円で利回りは2.1％ほど。株主優待はない。

PER7.33倍、PBR0.69倍の株価水準は割安といえる。

株価は年初につけた高値840円台からは現在の550円近辺まで徐々に上値を切り下げて下落傾向にある。

しかしながら指標的には十分割安な水準にあり、さすがにこのあたりでは底打ちになるのではないかと思われる。

株価は安いため値幅はあまり取れないが、貸借銘柄で値ごろ感のある案件のため安定した利益が見込めそう。

7/25追記：

分売発表後には売り込まれているが、前日には5％近く上昇しているため前日安値より高いのは残念なところ。

しかしながらそれなりに空売りも入っており、踏み上げるような格好になっているため買い戻しも期待できる。

利幅は多くないが安定した利益の出る案件となりそう。

値ごろ感のある株価で割安であることから分売で再注目される機会があれば600円超えの反発も期待したい。