アシードホールディングスの立会外分売分析

銘柄名 9959】 アシードホールディングス
市場 東証2部
信用区分 信用
実施目的 当社は現在、東京証券取引所市場第二部に上場しておりますが、更に社会的な認知度や信用力を高め、企業価値向上を図ることを目的として将来的に東京証券取引所市場第一部への指定を目指しております。

今回の立会外分売は、市場第一部指定における形式要件の充足をするための当社株式の株主分布状況の改善および流動性の向上を目的とするものであります。

ただし、形式要件の充足を含め、何らかの理由で市場第一部への基準を満たさないと判断された場合には、一部指定が認められない可能性があります。

スケジュール

発表日 2018/02/13 (火)
予定期間 2018/02/20 (火) ~ 2018/02/23 (金)
実施日 2018/02/20 (火)

分売情報

単元株数 100 株 発表日終値 930 円
分売枚数 1,000 枚 前日終値 899 円
申込上限 10 枚 分売価格 882 円
PER 40.85 倍 割引率 -1.89 %
PBR 4.20 倍 発表日比 -5.16 %

株式情報

発行済株数 13,495,248 株 時価総額 11,903 百万円
浮動株数 823,210 株 浮動株総額 726 百万円
分売株数 100,000 株 分売総額 88 百万円
前日出来高 8,200 株 出来高/分売数 8.20 %
対株式数比 0.74 % 浮動株比率 6.10 %
対浮動株比 12.15 %
  ※発行済株数は直近四半期末(増資・分割考慮)、浮動株比率は直近四季報掲載値

参加評価

分売評価 D
評価コメント

板は50枚程度、出来高は20枚程度と流動性は低い。

これで2年ぶり過去4回目の常連銘柄となっているが、過去3回ともに始値どころか当日高値ですらすべて分売割れをしている上に、分売翌週・翌月の損益もすべてマイナスだった。

ただ今回は1部上場への意志を明確化した分売となっており、要件的には流通株式比率が上位10位の株主構成だけでは正確に判定できないが、35%前後で基準前後のためこちらを充足させる目的ではないかと思われる。

今期業績は売上高0%増、営業利益11%増の予想だが、3Q時点で最終益は通期予想を既に一部上回っており、会社予想は保守的で最終的には上ブレしての着地の可能性もある。

年間配当は8円で利回り0.8%ほど。株主優待として3月権利でクオカード500円の設定があり、総合利回りは1.4%ほど。

PER35.5倍、PBR2.35倍の株価水準はやや割高感がある。

株価はしばらく700円付近で安定していたが、1月26日に大手ECの提携によるPB商品拡大の思惑から一時3日連続ストップ高となるなど材料株化しており、目立つ上髭を付けている。

しばらくは高値のしこり玉が増えてしまっている可能性があり、当面は戻り売りを試す展開になると思われる。

過去の実績だけを見れば見送り案件だが、1部昇格も遠くなさそうなので参加して放置しておくにはよさそう。

株価は安いので損失リスクは限定的で、3月の優待権利取りもあるので放置すれば権利日までは戻しそう。

2/19追記:

引け値が売り板で出来ていることもあり、買い板を基準にすれば実質ティスカウントは1%程度しかない。

加えてこの薄い板と出来高では、分売数量は少ないとはいっても需給面では上値の重い展開になりそう。

短期参加者が想定より少なければそこまで酷い展開にならないかもしれないが、この銘柄にあえて注力する必要もなく塩漬けリスクを考慮すればスルーでも問題なさそう。

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